研究課題/領域番号 |
17K12149
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
窪田 惠子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20309991)
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研究分担者 |
晴佐久 悟 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (10330961)
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
青木 久恵 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (70526996)
中島 富有子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (80592980)
梶原 江美 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (00389488)
門司 真由美 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (80527002)
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (90767443)
三好 麻紀 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (00595259)
吉田 理恵 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (40807038)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 口腔ケア / 看護教育 / 教育モデル / 看護大学教員 / 看護学生 / 多職種連携 / 質問紙調査 / インタビュー調査 |
研究実績の概要 |
福岡県内の病院看護師231名、言語聴覚士120名、介護福祉士134名、助産師55名、保健師30名を対象とし、口腔ケアに対する認識と他職種との連携についての質問紙調査を実施した。そして、昨年度に実施した福岡市歯科医師会の会員が勤務する813医療機関に勤務する歯科医師119名、歯科衛生士91名のデータと比較した。その結果を第46回福岡歯科大学学会総会(福岡市)にて発表した。加えて、その結果をInternational Dental Journalに投稿し、アクセプトされた。 看護における口腔研究を推進するために、「口腔関連の看護研究の新時代について考える」と題し、他大学との交流集会を第39回日本看護科学学会(金沢市)にて実施した。その中で、口腔ケアに関する教育について発表し、協議した。 看護大学教員を対象とした学部における口腔ケア教育の展開内容と口腔ケア教育の課題に関するインタビュー調査は、6名(教育年数8~24年、教授3名、講師2名、助教1名)に対して実施した。結果として、学部では口腔清掃を中心に教授しており、教育時間の確保に苦慮しながら看護領域内で教授していた。課題として、他領域と口腔ケアの教授内容の共有をすることで重複内容を整理し、段階的な口腔ケア教育計画、教育の順序性について学内協議を進めること必要と考えられた。 学士課程全学年分の口腔ケア教育内容を精選・構造化し、学士課程における口腔ケアカリキュラムを完成させた。また、そのカリキュラムを実施するための教育媒体として、学生のための口腔ケア教育書籍(看護で教える最新の口腔ケア -授業・演習、臨床・在宅現場でも、すぐに使える!-)を作成し、出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
看護大学教員を対象としたインタビュー調査、多職種の口腔ケアに対する認識と看護職との連携についての意向調査は、予定通り調査が完了し、歯科医師、歯科衛生士の口腔ケアに対する認識と看護職との連携についての意向調査は、実施計画通りに進行した。また看護職、学生のための口腔ケア教育書籍を作成し、学士課程全学年における口腔ケア教育内容の精選・構造化を行った。以上のように計画した全ての項目において順調に終了した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となり、完成した学士課程における口腔ケアカリキュラム教育をすべて受けた学部学生への教育効果について検証する。具体的には、教育を受けた学部学生に口腔ケアの意識に関する質問紙調査を行い、教育実施前と比較することにより、教育の効果を確認する。その教育効果を国際学会、国際誌に発表する。また、その結果を参考にし、さらなる口腔ケア教育の改善・充実化を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査研究のための旅費で準備していたが、他の研究実施や新型コロナウイルスの影響により旅費が使用できなかった。最終年度でさらなる口腔ケアカリキュラムを充実させるために、国内外で口腔ケア教育の視察を行う。また、国際学会での発表、国際誌の掲載費などで使用する予定である。
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