研究課題/領域番号 |
17K12149
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
窪田 惠子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20309991)
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研究分担者 |
晴佐久 悟 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (10330961)
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
青木 久恵 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (70526996)
中島 富有子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (80592980)
梶原 江美 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (00389488)
門司 真由美 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (80527002)
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (90767443)
三好 麻紀 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (00595259)
吉田 理恵 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (40807038) [辞退]
中西 真美子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (50766821)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 口腔ケア教育 / 多職種間連携 / 看護教育 / 感染防止対策 / COVID-19 |
研究実績の概要 |
2019年12月以降に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、急速に拡大し、世界中に蔓延し、学校閉鎖や病院の感染防止対策の強化による実習の停止等、教育において大きな影響を及ぼしている。そのため、わが国のCOVID-19蔓延による緊急事態宣言が看護師の患者への口腔ケア提供にどの程度影響を及ぼすかを調査するために、福岡県内4病院に勤務する看護師1,037名を対象にし、緊急事態宣言後に、質問紙調査を実施した。その結果、ほとんどの看護師が口腔ケアの重要性、誤嚥性肺炎などの予防効果について認識をしており、緊急事態宣言の口腔ケア実施への影響は少なかった。しかしながら、61.3%の看護師が口腔ケア時でのCOVID-19の感染防御に自信がないと回答し、41.7%がフェイスシールド、ゴーグルを装着せず口腔ケアを実施していた。こうした結果から、口腔ケア時での個人防護具(PPE)の利用を強化した感染防止教育が重要であると考えられた。これらの結果を第41回日本看護科学学会(東京)の交流集会「コロナ禍、アフターコロナにおける看護基礎教育課程の口腔ケア教育・研究を考える」にて発表した。また、「Nurses' Perceptions of Oral Health Care Provision After the COVID-19 Lockdown」のタイトルでInternational Dental Journalに投稿し、掲載された。福岡県内の看護師、歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士、介護福祉士等の医療従事者を対象とした多職種における口腔ケアに関する役割認識の実態調査についてまとめ、バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌に投稿し、掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最終年度となり、COVID-19蔓延により、感染防止対策も含めた口腔ケア教育のカリキュラムにする必要性が出てきており、また、全国の看護大学を対象とした看護学士課程カリキュラムにおける口腔ケア教育に関する調査を実施するための研究期間が不足した。そのため研究期間を延長し、「看護学士課程カリキュラムにおける口腔ケア教育に関する全国調査」に関する研究を行っている。この調査結果を分析し、国内外に発表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19蔓延により対面による研究協議ができないため、Zoomによる研究者間の打ち合わせを行い、看護学士課程カリキュラムにおける口腔ケア教育に関する全国調査の質問紙調査作成、調査実施、分析を可及的速やかに実施し、国内学会で発表後、国際誌に投稿する。これらの発表を通して、口腔ケア教育プログラムのさらなる見直しを図り、口腔ケア教育を改善・充実化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19蔓延により、感染防止対策も含めた口腔ケア教育のカリキュラムにする必要性が出てきており、また、全国の看護大学を対象とした看護学士課程カリキュラムにおける口腔ケア教育に関する調査を実施するための研究期間が不足した。
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