研究課題/領域番号 |
17K12151
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
上國料 美香 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 講師 (10632200)
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研究分担者 |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 患者教育 / 継続教育プログラム / 病棟看護師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、病棟に勤務する看護職者(以下、病棟看護師)の患者教育力の向上を支援する教育プログラムを開発し、その有効性を検証することである。この目的は、次の①②③を経て達成する。① 病棟で展開される患者教育に関わる問題と患者教育力に関係する病棟看護師の特性を解明する。② ①の結果と文献検討の結果に基づき、「病棟看護師の患者教育力向上を支援する教育プログラム」を作成する。③ 作成した教育プログラムのパイロットスタディ行った後、複数の病院において病棟看護師を対象に教育プログラムを行い、その有効性を検証する。この検証には、病棟看護師の患者教育力を測定できる「患者教育力自己評価尺度―病棟看護師用―」(上國料他, 2016)を用いる。 平成29年度は、以下のように研究を推進した。 1.病棟看護師が患者教育を展開する際に直面する問題の分析 病棟看護師が展開する患者教育に対する調査(平成27年度実施)のデータを用い、病棟看護師がベッドサイドでの患者教育を展開する際に直面する問題について、Berelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析(舟島,2010)の手法を適用して質的帰納的分析を開始した。現在、データの整理と基礎分析を終えた。この段階で、追加のデータ収集が必要であると判断したため、データ収集のための準備と倫理審査への申請に向け書類を作成している。 2.患者教育力に関係する病棟看護師の特性の分析 病棟看護師が展開する患者教育に対する調査(平成27年度実施)のデータを用い、患者教育力に関係する病棟看護師の特性について量的に分析し、第37回日本看護科学学会学術集会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.病棟看護師が患者教育を展開する際に直面する問題の分析 上記の課題に向けてデータの分析を開始したところで、データの性質と数を鑑み、追加の収集が必要と判断した。そのため、分析を中断し、データ収集や倫理審査申請の準備に着手しているため。
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今後の研究の推進方策 |
病棟看護師が患者教育を展開する際に直面する問題の分析:」倫理審1.査申請後直ちにデータ収集に向けた協力依頼ができるよう依頼状、調査紙等の準備を進める。また、許可を得られたら速やかにデータ収集を開始する。 病棟看護師が展開する患者教育に対する調査(平成27年度実施)のデータを用い、患者教育力に関係する病棟看護師の特性について量的に分析し、第37回日本看護科学学会学術集会にて発表した内容の原著論文を作成し看護系学術雑誌に公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、平成29年度計画では、病棟看護師がベッドサイドでの患者教育を展開する際に直面する問題の分析を行うにあたり、対象者から収集した質的・量的データの数年にわたる管理とプライバシー保護、円滑なデータ分析、大量な文献管理に必要となる専用のパソコン1台とポータブルハードディスクの購入費、データの管理と分析のためのソフト(セキュリティソフト、文献管理ソフト、統計ソフト)を購入するため予算を計上した。しかし、研究過程で、新たなデータ収集が必要となったたため、上記の購入を保留した。本研究分担者と協議した結果、当初計画に新たなデータ収集を加え、そのための経費に充てることにした。
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