研究課題/領域番号 |
17K12158
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
福間 美紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40325056)
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研究分担者 |
小林 幸恵 西九州大学, 看護学部, 准教授 (20325062)
内田 宏美 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30243083)
津本 優子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30346390)
坂根 可奈子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40559267)
宮本 まゆみ 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (80551746)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / 転倒予防 / ケア |
研究実績の概要 |
本年度は、急性期病院に入院中の認知症高齢者を対象とした転倒予ケアプログラムの開発に用いるケア項目130項目のうち,全国老人看護専門看護師と認知症看護認定看護師を対象としてデルファイ法による調査を行った。コンセンサス基準は,先行研究を参考に実施度の平均値を4.0以上あるいは「実施していると思う」と回答した人の割合を80%以上と設定した。 一次調査に協力した273名中,2次調査に回答した213名のうち1次調査と突合が可能であった206名を分析対象とした。 2回の調査の分析対象者はCNS(178名)とCN(21名)であった。CNSの年齢は45.1±8.4で,看護師経験年数は19.6±7.1,認知症看護経験年数は12.0±5.9であった。CNの年齢は43.03±6.7で,看護師経験年数は20.5±7.7,認知症看護経験年数は11.9±5.9であった。CNSとCNの属性に有意差はなかった。 ケア項目は,130項目のうち,コンセンサス基準に基づき118項目を採択した。 抽出されたケア項目をプログラムとしての内容妥当性を検討するため,全国の急性期病院を病院の医療機能のうち高度急性期機能と急性期機能を主に有している病院とする。そのため、病院機能評価のうち一般病院2(二次医療圏とうの急性期医療)、3(高度医療の提供等)に相当する医療機関をリスト化した。COVID-19の感染拡大の状況に合わせて,研究実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の対象施設である医療機関はCOVID-19の感染拡大により,医療提供体制が逼迫していた。そのため,令和2年度計画していた全国調査を実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度,全国調査を実施するため,倫理審査を受審する。また,受審後速やかに実施するために,感染注意地域等を避け可能な範囲で研究協力が得られる医療機関の看護師を対象とした調査を行う。 全国調査後,①から⑤の分析を行い,学会発表や論文投稿を行う。 ①5段階で評定した調査項目の実施状況については、各項目の平均値と標準偏差を算出する。②因子分析によるケア項目の構成概念妥当性の検証を行う。③看護師経験年数、関連資格の保有状況、認知症高齢者の看護経験年数、転倒インシデント経験、教育機会と各尺度の相関により基準変数妥当性を検討する。⑤信頼性妥当性の得られた尺度を用いて、共分散構造分析を行い、モデル図を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の感染拡大に伴い,全国の医療機関を対象とした調査を見合わせたため,次年度使用額が発生した。 次年度使用額については,計画通り,全国調査を行うことや,論文投稿で活用する。
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