研究課題/領域番号 |
17K12160
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 理子 九州大学, 薬学研究院, 特任助教 (20648480)
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研究分担者 |
米満 吉和 九州大学, 薬学研究院, 教授 (40315065)
豊福 佳代 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (50737195)
武冨 貴久子 北海道大学, 医学研究院, 学術研究員 (80543412)
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90320366)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | EBN / 看護実践環境 / レディネス |
研究実績の概要 |
看護においてEvidenced Based Nursing(EBN)を実践することは、社会的にも求められている。これまでの一連の研究で、EBNレディネスとして情報活用に労働環境が係わっていることを見いだした。そこで、本研究ではこれらの成果を発展させ、臨床で実践応用するためのEBNにもとづく看護実践環境の評価尺度の開発と、EBN実践のための看護管理モデルの開発を本研究目的とした。日本に科学的根拠に基づいた看護を普及・標準化させるためのEBN実践環境確立に向けたモデル構築である。 EBN実践環境尺度の開発としてInformation Literacy for Evidence-Based Nursing Practice (ILNP)の日本語版を利用する予定である。このILNP調査票はEBNに対する臨床看護師の準備段階(レディネス)を測定する尺度である。ILNPの中には、情報を検索するための環境が整っているのか調査する質問項目が多数含まれており、EBN実践環境の評価と課題を解明するとともに、必要な支援を明確化できる。 本年度はEBN実践環境尺度の開発(第一段階)として、ILNP全国調査の結果と文献レビューによるEBN実践環境チェックリストを作成中である。労働環境の規模に係わらず、各病棟でEBN実践を実現するための環境が整っているのかを評価できる看護管理モデルを構築するためのチェックリストとして、専門家会議で項目の選定と追加を検討しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の目標であった日本語版ILNPを作成、全国調査の結果を元に評価尺度の開発中である。
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今後の研究の推進方策 |
全国調査と結果と、文献レビューにより今までのEBN実践の障壁となる環境を抽出する。専門家会議によりEBN実践環境チェックリストを作成し、労働環境の規模に係わらず、各病棟でEBN実践を実現するための環境が整っているのかを評価できる看護管理モデルを構築し、実際の病棟でEBN実践環境のモデル導入まで実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ分析の費用を次年度持ち越しとしたため
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