研究課題/領域番号 |
17K12175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東京医療保健大学 (2018-2019) 国際医療福祉大学 (2017) |
研究代表者 |
高山 裕子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00637803)
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研究分担者 |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 女性看護師 / 子育て時期 / メンタルヘルス / バーンアウト / 因果モデル |
研究成果の概要 |
子育て中の女性看護師のバーンアウトに影響する要因を子育て時期ごとに明らかにするため、神奈川県内の市立病院に勤務する看護師3,758名を対象に質問紙調査を実施した。女性看護師の有効回答2,047名を子育て時期別に6グループに分類し、共分散構造分析による各時期ごとのバーンアウト因果モデルの検証と多母集団の同時解析を行った。 バーンアウトに影響する要因は、中学生以下の子どもを持つ者と、それ以外の者(子どもがいない者・高校生以上の子どもを持つ者)により異なっていた。なかでも超過勤務時間の長さは、小学生以下の子どもを持つ者に対してのみ、バーンアウト増強に影響を与えていることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
基礎看護学 看護政策・行政
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、小学生以下の子どもを持つ女性看護師では、超過勤務時間の削減がバーンアウト予防や低減に寄与する可能性が考えられた。一方で、「子育ての自信のなさ」や「仕事と子育ての両立葛藤」などといった「子育て時期に特有の要因」は、バーンアウトに影響していないことが明らかになった。 子育て中の女性看護師のバーンアウトに影響する要因は、子育て時期によって異なっており、それぞれの時期に合わせた対策が有効である。子育て中の看護師が、時期に合わせた適切な支援を受けられることで、子育て中もバーンアウトせずに就労を継続できる可能性が期待できる。結果として、看護師の子育て期間中の離職予防に繋げられると考える。
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