研究課題/領域番号 |
17K12176
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
川口 賀津子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 准教授 (40469383)
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研究分担者 |
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 中高年ジェネラリスト看護師 / 役割遂行 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
本研究は、中高年ジェネラリスト看護師の役割遂行尺度の開発を目的としている。 本年度は、これまで文献検討やインタビューによる質的帰納的研究から抽出した35項目の尺度原案の内容妥当性を検討し、本調査を実施することであった。 35項目の尺度原案について、看護管理の研究者5名に、内容妥当性の確認を行った。また、中高年ジェネラリスト看護師20名にも、プレテストとして尺度原案と属性からなる質問紙への回答および、わかりにくい表現はないか等意見を求め、内容妥当性の確認を行うとともに尺度項目の文章を検討した。これらの結果を踏まえ尺度原案を一部修正し、36項目を最終尺度案とした。 病院情報サイト「病院検索Japan」を基に無作為抽出した200床以上の320病院の看護部長に研究参加依頼書を郵送した。研究参加依頼書を郵送する病院については都道府県や各病院の設置主体を考慮し、極力偏りがないように選択した。71病院の看護部長より承諾を得、看護部長を通じて中高年ジェネラリスト看護師(看護師経験10年以上の40歳~59歳)837名、看護師経験3年目~10年目の看護師800名、合計1637名へ調査票を配布した。調査期間は平成29年12月~平成30年3月であった。 その結果、全体で862名からの返信があった(回収率52.7%)。これまで、おおむね順調な経過であると判断しており、今後も研究計画に沿いながら分析を進めて行く予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、開発中の尺度について全国調査まで完了することができ、調査票の回収率も50%以上であった。これは当初の予定どおりの進捗状況であるため、おおむね順調に進展していると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
進捗状況としては順調である。次年度は、全国調査を行ったデータの集計および分析を行い、中高年ジェネラリスト看護師の役割遂行尺度の量的な妥当性・信頼性の検証を進めていく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
29年度は、研究計画通りに順調に進み、助成金も残額を少なく支出できた。次年度も計画に沿い、残額を含めた助成金を有効に活用して、研究を進めて行く予定である。
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