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2018 年度 実施状況報告書

中高年ジェネラリスト看護師の役割遂行尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12176
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

川口 賀津子  国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 准教授 (40469383)

研究分担者 鳩野 洋子  九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード中高年 / ジェネラリスト看護師 / 役割 / 尺度開発
研究実績の概要

本研究の目的は、中高年ジェネラリスト看護師の役割遂行状況を測定できる尺時を開発することである。本年度は、本調査を実施し、尺度の信頼性、妥当性の検証を行い尺度の完成を目標とした。調査期間は平成29年12月~平成30年3月であった。
日本の200床以上の病院に勤務する中高年ジェネラリスト看護師(看護師経験10年以上で40歳以上)504名(有効回答率60.2%)、若手ジェネラリスト看護師(看護師経験3年以上で40歳未満)311名(有効回答率38.9%)のデータを分析した。
項目分析後、主因子法、プロマックス回転を用いて因子負荷量0.4を目安として因子分析を行ったところ、5因子が抽出され、【看護師長の支援者】【後輩看護師への看護実践指導者 】【後輩看護師の精神的支援者】【患者や家族への支援者】【チーム医療の連携の調整者】と命名された。5因子での累積寄与率は65.4%であった。また、確認的因子分析による適合度指数は、GFI=0.907、AGFI=0.886、CFI=0.945、RMSER=0.054であった。基準関連妥当性については0.58の相関係数を示し、中等度の相関がみられた。また既知グループ法においては、若手ジェネラリスト看護師の得点との間に有意差がみられた。
尺度のクロンバックα係数は0.94(下位尺度0.91~0.72)、折半法の信頼性係数は0.85であった。
以上のことから、5因子25項目から構成される「中高年ジェネラリスト看護師の役割遂行尺度」の信頼性・妥当性が確認されたと判断した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、本調査および基本的な分析が終了した。これは当初の予定どおりの進捗状況であるため、おおむね順調に進展していると判断される。

今後の研究の推進方策

本年度、開発した尺度の信頼性・妥当性がを検証し、一部を学会で発表した。
次年度は役割遂行の促進上、どのような要因が関連しているのかについての分析を進める。また、学会発表の他、論文を作成し、広く研究成果を周知することを予定している。

次年度使用額が生じた理由

アンケート入力業務委託料金や出張費が、予定より低かったためである。
次年度は、報告書作成や論文投稿代金として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Development of a role scale for middle-aged generalist nurses in Japan.2019

    • 著者名/発表者名
      川口賀津子
    • 学会等名
      EAFONS(East Asian Forum of Nursing Scholors)
    • 国際学会
  • [学会発表] 中高年ジェネラリスト看護師の役割遂行尺度の開発2018

    • 著者名/発表者名
      川口賀津子
    • 学会等名
      日本看護科学学会

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公開日: 2019-12-27  

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