研究課題/領域番号 |
17K12180
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
成瀬 和子 東京医科大学, 医学部, 教授 (70307122)
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研究分担者 |
石川 陽子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (40453039)
須藤 恭子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 客員研究員 (80458976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | nurse migration / 国際看護 / 看護師の国家間移動 / 看護師離職意思 / ASEAN |
研究実績の概要 |
2019年に実施したプリテストの結果を分析し検討をおこなった。質問票はインドネシア、フィリピン、ベトナムで、妥当性、信頼性とも十分であった。したがって2020年度は質問票を使用して本調査を実施する予定であった。しかしながら、世界的なCOVID-19 のパンデミックにより、日本や研究フィールドであるインドネシア、フィリピンでは長期間出入国が厳しく制限されたため、現地に渡航して研究を実施することができなかった。また、両国とも現在まで大学が一年以上閉鎖されたり、都市がロックダウンされたり、小刻みに外出禁止令が出されたりした。そしてCOVID-19感染症患者が医療機関に殺到し、看護師も多忙を極めた。このような状況下で、研究協力者が研究対象施設である病院に出向いて看護師に調査をおこなうことはできなかった。 ベトナムではCOVID-19の影響は少なかったが、研究班会議で状況を分析し研究の方向性を検討した結果、ASEAN3か国での比較研究であるため、研究調査を実施せず他2か国の様子を見ていた。結局状況が改善せず調査はできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
質問票のプレテストが終了し、2020年度は本調査を実施する予定であった。しかし、研究対象地域におけるCOVID-19の影響が大きく、外出禁止令が発出されたり、病院に患者が殺到して看護師が忙しく、研究協力者が病院看護師を対象に研究を実施できる状況になかった。また、日本と研究対象国の出入国制限が厳しく、研究者が渡航して現地調査を実施することもできなかった。ベトナムはCOVID-19の影響は限定的であったが、出入国制限は同様であり、研究者が渡航できずに調査は中断している。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度はCOVID-19の影響を見ながら、可能な時に渡航し現地調査を実施したいと考えている。しかしながら、今後の状況が見通せないため、場合によってはASEAN3か国の比較ではなく、ベトナムのみ現地調査の実施をすることも考える。あるいは、一年半後にはCOVID-19の影響は消失されることが期待されるため、2021年度の状況によっては研究期間を1年延長し、2022年度に調査を実施することを検討する。 また、プリテストの結果をまとめ国際学会での発表や論文投稿をおこなう。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は海外調査が実施できなかったため、旅費や人件費を中心に費用が残った。状況にもよるが、2021年度は海外調査を実施する予定を立てており、出入国制限による現地や帰国後の長期隔離の可能性等も考慮し、感染予防策を含めて予算を適切に使用する。
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