研究課題/領域番号 |
17K12180
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
成瀬 和子 東京医科大学, 医学部, 教授 (70307122)
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研究分担者 |
石川 陽子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (40453039)
須藤 恭子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国際医療協力局, 研究補助員 (80458976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | nurse migration / 看護師の国家間移動 / 看護師の離職 / ASEAN / 東南アジア / フィリピン / ベトナム / インドネシア |
研究実績の概要 |
本研究はASEANの看護職の離職意思とnurse migrationの関係性を明らかにすることである。2020年より世界中に広がったCOVID-19感染症によりASEAN各国も多大なる影響をうけ、研究環境も変化した。日本と海外の研究対象国は長期間にわたり国外移動が不可能になり、国によっては1年以上の長期間にわたり、外出禁止令がだされた。研究対象者である看護職は様々な形で感染症パンデミックの影響を受け、研究協力者も医療機関や看護職に研究協力を依頼するような環境になかった。したがって、この間は研究を一時停止せざるを得ない状況であった。 その結果、当初は2020年度に各国で質問紙調査を実施する計画であったが、研究は大幅に遅延している。研究を実施するため、研期間を1年延長し2023年度までとした。 この社会環境の変化は看護職の離職意思に影響することから、質問票の再検討をおこなった結果、COVID-19感染症に関連する質問を加えその影響を分析することとした。また紙ベースの質問票からweb調査に切り替え、研究協力者が外出したり看護職に直接コンタクトをとる機会を減少させるよう工夫をすることにした。2022年に入り、各国ともCOVID-19感染症の警戒レベルに変化に伴い外出もできるようになったことから、研究を進めていく予定である。 現在は倫理審査委員会に上記の研究計画変更の審査を依頼している段階であるが、手続きは進んでいない。また、プリテスト結果を論文にまとめているが、まとまったら英文誌に投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染症の影響で、研究対象国では長期間に渡り高い警戒レベルとなり外出禁止令等がでた。それにより、研究協力者の本来業務に多大なる負荷がかかったこと、研究協力機関や研究対象者に直接出向いて依頼することができなかったこと、などから、研究を実施する状況になかった。そのため、研究は一時停止をした。2022年に入りCOVID-19感染症パンデミックの状況が変化し、各国の対応も規制が緩和されてきたため、これから研究を再開するよう準備をしている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究計画書の変更に伴う研究倫理審査を受審中であるが時間がかかっている。結果が出次第研究を再開する予定である。 研究協力者と研究対象者の負担を軽減するために今年度はWEBで調査を実施する。遅くとも8-9月までにデータを収集し、それを大まかに分析する。その結果を、2023年のICN Congress モントリオール大会で発表する予定である。同時に英文誌への論文投稿をすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染症パンデミックにより研究対象国での長期の行動制限や研究対象者である看護職に対する負荷の増大により研究が実施できず、研究を一時停止した。そのため、研究費は使用する機会があまりなかった。 研究期間を一年延長し研究を続行するため、2023年度に研究費を使用予定である。内訳は研究の直接経費(WEB調査のクラウド使用料、研究対象者及び協力者謝金など)、雑誌投稿料、海外学会参加料、などを予定している。
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