研究課題/領域番号 |
17K12183
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
田中 美穂 東邦大学, 健康科学部, 准教授 (80385567)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | Heart Rate Variability / 自律神経活動 / シフトワーク / RRインターバル |
研究実績の概要 |
シフトワークに従事する看護師の連続7日間の心拍変動データを計測するために、研究フィールドを選定し研究倫理や実測日程の調整を行った。11月より実験に入る予定であったが、計測器機のバッテリーが著しく消耗していることが分かり、そのまま実験を続けようかとデモを行ったが48時間持たないことが分かり、急遽バッテリー交換を行った。また、10年来使用していた計測器機の新機種の発売に伴い、分析ソフトウエアの変更が必要であることが1月に分かった。その結果、ソフトウエアを統一して計測データを分析しなくては、データに誤差が出る可能性があると指摘を受けた。使用した解析ソフトウェアにより数値が異なるのでは、個々人のデータ解釈は可能であるがグループでの解析は不可能となってしまう。本器機を使用している多数の研究者や発売元と相談の結果、新しいソフトウエアを購入してから実験を開始することになった。 そこで、本年度は文献検討を行った。というのも2018年7月には「過労死等の防止のための対策に関する大綱(厚労省)」に「看護師などの夜勤対応を行う医療従事者の負担軽減のため、夜勤間インターバルの確保などの配慮が図られるよう検討を進めていく」という一文が新たに明記され、看護師の労働環境は整備されつつあることから、研究動向にも変化があると考えたためである。しかし、すでに運輸業界などで定められている勤務間インターバル制度化が、同じく安全が重視される職種の看護師や医師では規定されておらず、研究もあまり進んでいない。文献検討の詳細はいずれ文章にまとめる予定であるが、本研究は看護師の働き方の改善に役立つ基礎的なデータとして重要であることをあらためて確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2009年度より使用している計測器機のバッテリーが著しく消耗し、そのまま実験を続けることが困難であった。急遽バッテリー交換を行った。また、同じく10年来使用していた計測器機の新機種の発売に伴い、分析ソフトウエアの変更が必要となった。それに伴い、ソフトウエアを統一して計測データを分析しなくては、データに誤差が出る可能性があると指摘を発売元(英国ケムンテック社)より受けた。そこで、4月以降に新しいソフトウエアを購入してから実験を開始することになったため、データ収集は著しく遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
バッテリー交換が不可能な器機もあるため、予算範囲内で新機種および新ソフトウエアを購入することになっている。ただし、器機の発注は昨年度中に行ったが、デバイスは受注生産品であることから納品を待っている状態である。納品次第、すでに研究参加の同意を得ている病院でデータ収集を開始する予定である。 研究の遅れを取り戻すために、必要に応じて実験助手をもうけ、遅れを取り戻し推進することも考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
計測器機のバッテリー故障および新機種の発売に伴う分析ソフトウエアの変更などに伴い、被験者への謝金が支払われず次年度使用額が生じた。次年度は、予算の範囲で器機とソフトウエアを購入し、それらの器機を用いて計測を開始する予定である。
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