研究の目的は,一般急性期病院に勤務する新人看護師の多重課題に対応する看護実践能力育成のための教育プログラムを開発することであった. 国内外における多重課題対応に関する文献検討後,COVID-19の影響により,予定していた面接調査が困難になったため,多重課題に対応する看護実践能力育成のための教育プログラムの作成に向けて,看護基礎教育において実施した多重課題への対応に関する教育プログラムを作成し,学習成果を検討した.多重課題の対応を学習するための事例検討と,事例検討の学習内容を活用した時間制限を設けた演習の実施により,多重課題に対応する看護実践能力の育成に寄与することができるという示唆を得た.
|