研究課題/領域番号 |
17K12191
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研究機関 | 岐阜保健大学 |
研究代表者 |
永坂 和子 岐阜保健大学, 看護学部, 准教授 (50780144)
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研究分担者 |
藤原 奈佳子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (30178032)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ケアミックス病院 / 機能分化 / 看護管理 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
<研究3>テーマ:機能分化と連携に対応する看護管理スキルに焦点をあてて 目的:機能転換していくケアミックス病院の看護管理スキルを明らかにする。 方法:調査期間は2020年3月~2021年9月、対象は、機能転換して8年以上経験してきたケアミックス病院の理事長/院長、看護部長、事務部長の50名。質問紙は、先行研究からの抽出項目と専門家8名の意見より、機能分化の看護管理に必要なスキル72項目<必要である、必要でない>と習得レベル<内容の理解ができる、理解し説明ができる、提案・戦略・体制作りができる・実践ができる>について求めた。デルファイ法を用い、前回の結果も添えて3回郵送した。第3回調査で72項目と習得レベルが51%以上の同意率を得た項目をコンセンサスを得たとし、機能転換時のケアミックス病院の看護管理スキルとした。 結果・考察:回収率は、第1調査62%31名、第2調査68%34名、第3調査60%30名だった。72項目の<必要である>は81.8%~100%だった。3回の調査とも100%と高かった項目は、診療報酬改定に伴う自施設で取得できる加算・指導料、地域の医療・介護ニーズの把握、高齢者・家族がかかりやすい入院しやすい病院作り、要介護者のレスパイトの受け入れ体制等の19項目であった。習得レベルでは、実践レベルとして高かった項目は、地域の急性期・慢性期病院の看護部長と繋がりをもち患者獲得75.0%、介護職の教育70.8%の順に多かった。これらは、機能転換において地域の医療・介護ニーズを把握し、高齢者・家族がかかりやすい病院作りと同時に病院経営への寄与と介護者を大切にすることが示唆された。 <研究4>テーマ:ケアミックス病院における看護管理教育の構築 方法:2021年2月20日 中小規模病院の看護管理者を対象にした教育研修の開催、対象者36名。前後にアンケート調査を行い、分析中。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年1月~3月よりデルファイ法の調査、2020年9月に教育プログラム開発として管理研修を行う予定でいた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、承諾していただくにあたり困難となった。実際、承諾も半数以下となったのが現状である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年2月20日に行ったオンライン研修時とその後の調査を分析し、最終的な教育プログラムとして構築し、マニュアル作成の下、評価していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
教育研修における研修生への承諾書・調査用紙・承諾書・研修資料の郵送費、講師の会議費・謝金、マニュアル作成費用
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