研究課題/領域番号 |
17K12192
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研究機関 | 京都学園大学 |
研究代表者 |
西田 直子 京都学園大学, 健康医療学部, 教授 (80153881)
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研究分担者 |
辻村 裕次 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40311724)
山下 敬 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50758018)
垰田 和史 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (90236175)
江頭 典江 京都学園大学, 健康医療学部, 講師 (70547463)
山岡 愛 京都学園大学, 健康医療学部, 嘱託講師 (00806309) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 避難所 / 車いす利用者 / 高齢者 / バリアフリ-環境 |
研究実績の概要 |
京都市右京区内の車いす利用者が災害時などで避難する場合に,避難所の生活環境における状況をどのように理解し、必要な施設の環境が整っているのかを明らかにすることを目的に施設管理者の意識を調べた. 京都市右京区内の避難所の現状について調査の依頼状を京都市教育委員会と右京区に送り,承諾を得て避難所について調査を行った.対象者は右京区の第1次避難所として指定されている避難所として65か所と福祉避難所として32か所の施設管理者である.調査内容は、防災の避難所としての理解、車いす利用者や高齢者の理解、避難所としての適切性、車いす利用者への適切性、対策や改修、各施設の有無と適切さについて調べ、指定避難所と福祉避難所を比較した。 事前調査を2017年9月20日~10月15日の間で行った。回収数は京都市右京区内指定避難所40か所(回収率61.5%)、福祉避難所20か所(回収率62.5%)であった。対象者の年齢は52.4歳、男性43人、女性16人、不明1人であった。防災研修を受けたものが指定避難所28人(46.7%)、福祉避難所14人(23.3%)であり、防災研修年数は指定避難所3.1年、福祉避難所2.8年で有意な差はなかった。防災に関する理解として「車いす利用者の援助への理解」は、福祉避難所が「とても」33.3%で有意に多かった。救援物資の体制が整っているかで「あり」が指定避難所が13か所(36.1%)、福祉避難所が8か所(40.0%)であり、今後の物資に関する不安を感じていることが示された。また、車いす利用者に対する不安については、「あり」が指定避難所で15か所(37.5%)、福祉避難所で8か所(40.0%)であり、バリアフリー環境への対応も求められていた。また、右京区内の16か所の指定避難所を対象に環境の調査票を用いて実態調査を行い、ホームページを作成するため、現在情報整理中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
京都市右京区内の避難所の施設代表者に事前の調査を行い、その集計を行っている。また、右京区内の16か所に施設に実態調査を行い、バリアフリー環境であるのかの環境に関する調査を終えている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、京都市右京区の指定避難所の20か所について計画を立て、実態調査を行う予定である。実態調査で得られたデータをもとに右京区避難所マップの作成に取り掛かる予定である。その後、各施設からのホームページ立ち上げの内容について了解をいただき、サイトを立ち上げる予定である。
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