研究課題
京都市U区内の高齢者や障がい者が災害時などで避難する場合に,避難所の生活環境の状況をどのような環境であるのかを調査するために、平成17年9月から12月にかけ、U区内の16か所の指定避難所を対象に調査票を用いて実態調査を行った.その結果、京都市右京区内の避難所は,現時点ではバリアフリー環境として不十分であり,施設管理者も不安を感じていることから,対策の必要性が示された.平成18年5月から7月にかけて、U区内の18か所の指定避難所を対象に調査票を用いて実態調査を行った.合計34か所の指定避難所を北部地域と南部地域に分け、避難所マップ、各避難所のスロープ、車いす用トイレの場所、状況などの写真を掲載したホームページを作成した。サイトは「右京区避難所マップ」である.(http://ukyo-hinan.kyoto.jp/)ここには、各避難所のスロープ状況、体育館、車いす用トイレの場所、状況などを掲載している。今後は、このサイトを対象者に見ていただくようにアピールする活動を行う予定である.また、このサイトを見た対象者である高齢者や障がい者が評価できるように避難所の設備の希望、避難所の情報の適切さ、適切性、不安などについてサイトに「調査票」を作成し、学内の研究倫理委員会で承認を得て、HPに立ち上げ、調査票を用いてHPで回収した.回収者は14名であられたデータは30施設である.その結果、災害時に避難するとよいことを知っている7人(50%),わからない3名(21.4%),知っているが行かない4人(28.6%)で半数が避難所に行かない状況にあることが示された.ホームページの掲載内容の適切性では,「入り口のスロープ」「身障者トイレ」「洋式トイレ」で,「とても・まあまあ適切」が6割以上であった.避難するためにはどこを移動するのかという情報なども必要であることが示唆された.
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http://ukyo-hinan.kyoto.jp/