研究実績の概要 |
本研究では,急速な情報化に伴う医療のビッグデータ時代に向けて中間看護管理者の情報活用力向上をはかり,その教育・研修範囲を自施設だけでなく,文化の異なる複数施設までネットワークを拡大し, 個々の看護管理上の役割課題を「見える化」し,他者と共有・協同して解決する能力を育成することを目的とする. そのために,異施設間でのSNS(Social Network Service)上での活発なディスカッションを促進できるような仕組み(機能および人的な支援)を併せ持つeラーニングシステムおよび教育プログラムを構築することであったが,H30年度は多忙な臨床において「問題解決型」のコンテンツの制作には制作時間や人員の確保に問題が生じ,-コンテンツの内容を「問題解決型」から「臨床看護研究の施設内における看護の見せる化」に変更した. 500床規模の病院において研究協力を得,施設に勤務している中間看護管理者の看護研究発表の成果(既に学会で発表したものなど)をeラーニングシステムに採用(学習コンテンツ)し,施設内の中間看護管理者に視聴してもらう,同時に自己の役割課題を明確にした上で視聴からの学び,成果と課題を評価することとした. 平成30年度は,研究計画の変更を行い,所属する倫理委員会への申請を行った.研究協力施設の研究協力への説明と同意を得る予定であったが,協力施設の人事体制変更からその後を進めることができていない.2019年度は,研究協力施設への説明と同意,コンテンツの教材化を進めていく予定である.
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