当研究は、大規模災害発生の危機に適切に対応し、在宅療養者が可能な限り持続的に在宅ケアを受けることができるように、在宅療養者の「セルフケア能力」の向上を図る学習プログラムの開発を行うことを目的に計画的に研究を進めてきた。 既に、訪問看護ステーションが療養者・家族の健康面と生活面の両面から持続的な支援において中心的な役割を担うことを前提に、療養者・家族が直面するリスクを明らかにするとともに、療養者・家族支援のための学習プログラムに開発に着手し、インストラクショナルデザインを用いた「学習目標」を明らかにした。得られた学習目標は、療養者・家族にとって必要な災害時の行動の映し鏡となることから、現在、被災経験を持つ療養者・家族に研究成果を提示し討議を重ねており、当初の目標に向けて順調に進捗、期待以上の成果が見込まれる。
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