研究課題/領域番号 |
17K12210
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
大日向 陽子 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (40570263)
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研究分担者 |
中村 美知子 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (80227941) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 炎症性腸疾患患者主体 / 長期継続 / 食生活構築 |
研究実績の概要 |
本研究目的は,炎症性腸疾患患者が主体的行動(食物の選択・調理方法・食事摂取状況等)と,客観的状態(自覚症状・血液生化学検査値等)のバランスを維持・改善し,長期寛解維持ための,外来通院患者の主体的行動,客観的状態と看護職者ならびに医療者の関わりを調査し,炎症性腸疾患患者が長期継続しやすい主体的な食生活構築のための看護の展開について示唆することである。 所属する大学倫理委審査委員会の承認が得られたが,データ収集時のCOVID-19感染症予防策などに関して研究協力機関との調整に時間を要し,調査開始時期が遅れた。感染予防対策上,調査実施方法(データ収集方法)を郵送法に変更し,現在同意が得られた37名で調査を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19感染の拡大によって研究協力機関との調整に相当の時間を要した。また,感染予防を重視した調査方法への変更が必要となり,データ収集方法の再検討にも時間を要した。データ収集を開始し現在も継続中であるが,大幅に調査開始時期が遅れたため調査期間を再延長しており,当初の計画より遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集(縦断調査)を実施し,主体的行動,客観的状態,食生活に対する意識,医療者の関わりの実態と関係性の分析を進めるとともに,炎症性腸疾患患者が長期継続しやすい主体的な食生活構築のための看護の展開に考察を深め,関連学会での発表,研究論文としてまとめる段階へと進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力機関との調整,調査方法の精選・検討に時間を要し,調査開始時期が大幅に遅れたため,繰越金が生じている。次年度の研究費使用計画は以下の通りである。 調査実施に関わる消耗品(調査用紙・プリンターカートリッジ等),調査票の郵送費,研究関連文献・書籍の購入に使用し,調査協力者への謝品にも使用する計画である。新型コロナウイルス感染症対策でデータ収集方法を変更したため調査票の郵送費(増額),通信費等にも使用する。また,関連学会(日本難病看護学会・日本看護科学学会,米国経腸栄養学会等)での情報収集や発表旅費,投稿論文諸費用に充てる予定である。
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