研究課題/領域番号 |
17K12211
|
研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
齊藤 奈緒 宮城大学, 看護学群, 教授 (20403298)
|
研究分担者 |
宮脇 郁子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80209957)
多留 ちえみ 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (90514050) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 植込み型心臓電気デバイス / 生活リズム評価 / 適応 / 看護支援介入 |
研究実績の概要 |
「心臓デバイス植込み患者の治療安定期における生活リズム評価に基づく長期的な生活適応への支援」の構築のため、我々が開発した専任デバイスナースによる看護支援を実施し、その成果を確認する調査(前後比較)を実施した。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、介入調査期間を2年間延長してきた。2022年度は、介入調査を継続しながら、プログラムの中途評価を行い、共同研究者と対象者のニーズ分析を同時に進めた。2022年度末には、対象者エントリー33名、介入終了者14名となった。介入成果の公表に耐え得る最低人数に到達したこと、および、中途評価の結果、新たなニーズに応じたプログラムの必要性も見出したことから、当初の予定対象者数には到達していないが、現参加者の介入調査を最後まで継続することで本研究を終了する。 また、2022年度は、中途成果として、看護支援の基になる植込み6か月後頃の身体活動と睡眠の実態、およびその関連要因を探索的に分析した結果を、日本循環器学会学術集会にて示説発表した。その内容は以下である。『分析対象者は11名。1日の活動時間における活動強度別割合は、座位活動51.2(45-55)%、低活動43.4(36-46)%、中等度活動5.0(2-9)%であった。睡眠効率は86.5(81-88)%、総睡眠時間は360.1(330-408)分、中途覚醒回数は16.7(12-19)回であった(以上、中央値(四分位範囲))。関連要因の探索結果は、活動強度割合と年齢およびアルブミンとの間に関連を認めたが、原疾患や心機能とは関連はなかった。以上より、特に高齢者では栄養状態への介入も含めた活動調整支援が必要であると考える。』 現在、介入終了者14名の成果を評価し、中途成果発表の準備中である。また、全対象者の調査終了後直ちに成果を論文にまとめる予定である。
|