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2017 年度 実施状況報告書

透析患者における足スクリーニングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K12218
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

大場 美穂  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (20451768)

研究分担者 野村 美香  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80276659)
小林 珠実  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (50382263)
大江 真琴  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (60389939)
竹原 君江  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (70709865)
土井 英子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10457880)
田代 理沙  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (60748945)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード透析患者 / 足病変 / スクリーニング
研究実績の概要

日本透析医学会の『わが国の慢性透析療法の現状』によると、慢性透析患者数は2011年末に初めて30万人を超え、増加が続いている。透析患者の四肢壊死発生率は、糖尿病足病変やフットケアが重要視されている糖尿病患者と比較してはるかに高いことが古くから言われている。また、透析患者は腎不全による動脈硬化から閉塞性動脈硬化症を発症しやすい。足の血流不良、しびれ、痛み、歩行困難があるだけでなく、足潰瘍、壊疽に発展し、難治性で生命予後も不良である。
血圧脈波検査に加え、2014年から皮膚潅流圧による血流の評価にも100点の保険点数がつくようになった。さらに今年2016年に『下肢末梢動脈疾患指導管理加算(100点)』が新設された。しかし、これまで透析室で研究を行ってきた印象では、透析室におけるフットケアは少しずつ浸透しているが、透析がスムーズに行われるように日々の業務を行うことで忙しく、フットケアを行う時間を見出すのは難しい状況であると思われた。また、足のスクリーニングの実施はさらに困難なのではないかと考えられた。
そこで、透析施設における足のスクリーニングやフットケアの実施状況や看護師の意識について質問紙による調査を行い、実態を把握することが必要であると考えた。また、透析患者の足のスクリーニングを行い、足の実態を把握することも重要だと考えた。そのうえで、透析施設における透析患者の足のスクリーニングシステムを構築したいと考え、研究をスタートした。
先行研究において、スクリーニング方法や実施状況について調査が実施されている地域もあることが分かった。そのため、質問紙調査については、質問内容や実施時期などを再検討している。
透析患者の足の実態調査を施設の協力を得て実施している。対象者は30~80代の血液透析患者で、約2割が腹膜透析との併用療法である。調査を進め、結果を学会等で報告する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

透析施設において質問紙による看護師の意識調査を行う予定であったが、2016年に『下肢末梢動脈疾患指導管理加算(100点)』が新設されてから、定期的に患者の血流評価を行う施設が増えてきたこともあり、質問の内容や実施時期の再検討が必要と考えたため、今年度の実施を見送った。
そのかわり、次年度実施予定であったスクリーニングを先に実施することとし、施設の協力を得ながら進めることができた。

今後の研究の推進方策

今年度は、足のスクリーニング・フットケアの実施状況、看護師の足のスクリーニング・フットケアに対する意識についての実態を明らかにする。
また、引き続き透析患者を対象に足の実態調査(横断研究)を行う。

次年度使用額が生じた理由

中心的に研究を進める者や使用物品を計画と一部変更したため、使用額が少なくなった。次年度は、今年度に引き続きスクリーニングを行いながら、調査研究も行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 糖尿病患者における足部胼胝の要因:カルテ調査による検討2017

    • 著者名/発表者名
      大江真琴, 濱谷雅子, 野口博史, 大場美穂, 竹原君江, 大橋優美子, 植木浩二郎, 門脇孝, 森武俊, 真田弘美.
    • 雑誌名

      日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌

      巻: 20(4) ページ: 426-33

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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