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2019 年度 実績報告書

透析患者における足スクリーニングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K12218
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

大場 美穂  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (20451768)

研究分担者 野村 美香  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80276659)
小林 珠実  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (50382263)
大江 真琴  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (60389939)
竹原 君江  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (70709865)
土井 英子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10457880)
田代 理沙  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (60748945) [辞退]
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード透析導入患者 / 乾燥 / 入浴/シャワー浴頻度
研究実績の概要

維持透析患者では、皮膚の乾燥は90%、 掻痒感は84%に見られることが明らかにされている。本研究では、導入期の透析患者の半数以上に足底の乾燥が見られた。透析患者の腹部の角質水分量は健常者と比較して著しく低かった (15.8±37μS vs 85.4±9.8μS) という先行研究も見られているが、モイスチャーチェッカーで測定した踵の角質水分量は中央値が12.2%と低かった。分担研究者の研究で明らかにされている、踵の亀裂のリスクである20%を下回る者は本研究では9割以上であった。しかし、保湿ケアを毎日行っている人は0人であった。
日本人の84.9%が毎日入浴/シャワー浴を行い、平均は6回/週である。血液透析を開始した患者の入浴/シャワー浴の頻度の中央値は4回/週で、「透析が始まる前は毎日入っていたよ。でも、始まったからさ。透析の日は入っちゃいけないんだ」と透析日の入浴やシャワー浴を控える傾向が見られた。踵の角質水分量と週当たりの入浴/シャワー浴の頻度には弱いながらも正の相関がみられたことから、入浴/シャワー浴の頻度が高い人は踵の角質水分量が高いことが明らかとなった。
入浴/シャワー浴の頻度が日本人の平均と比較して少ない理由は、透析日に入浴/シャワー浴をしないように指導されていることを守っているためと考えられる。そのため、入浴/シャワー浴を増やすように指導することは現実的ではない。しかし、血液透析の導入期でありながら角質水分量が低い人が多く、踵の亀裂のリスクがあるため、保湿ケアを指導していく必要があることが示唆された。
本研究の結果は、学会等で発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Relationship between Skin Moisture of the Stratum Corneum in the Heels and the Frequency of Bathing in New Hemodialysis Patients. Relationship between Skin Moisture of the Stratum Corneum in the Heels and the Frequency of Bathing in New Hemodialysis Patients.2019

    • 著者名/発表者名
      Oba M, Shimizu M, Oe M, Sanada H, Takehara K, Kobayashi T, Doi F, Nomura M.
    • 学会等名
      Journal of Japanese Society of Wound, Ostomy and Continence Management. 2019;23(2):190
  • [学会発表] Skin Moisture of the Stratum Corneum in the Heels of New Hemodialysis Patients: Relationship with the Frequency of Bathing.2019

    • 著者名/発表者名
      Oba M, Shimizu M, Oe M, Sanada H, Takehara K, Kobayashi T, Doi F, Nomura M.
    • 学会等名
      International Skin Integrity Summer School 2019, Nottingham, UK
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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