研究課題/領域番号 |
17K12219
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
益田 美津美 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60384153)
|
研究分担者 |
杉山 文乃 (櫻井文乃) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 准教授 (10611238)
山本 宗孝 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50338414)
八木 街子 (佐伯街子) 自治医科大学, 看護学部, 講師 (60610756)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | クリティカルケア看護 / シミュレーション教育 / eラーニング / 脳神経科看護 |
研究実績の概要 |
本研究は,先行研究において開発・実施したNeurological Simulation Program(Neuro Sim)のコンテンツに基づき,Neur Sim‐eラーニング版‐(Neuro Sim-e)を開発すること,および脳神経外科の臨床経験2年目以上の看護師を対象にNeuro Sim-eを実施し,その有効性を検証することを目的とする.Neuro Sim-eは,GBS基本設計によって作成した3ケースの学習シナリオを用いて開発し,共同研究者によるメンバーチェッキングにて妥当性を高めた.プログラムは,学習管理システムであるMoodleを用いて教材化した.調査実施施設の倫理審査委員会により承認を得た. 日本国内の大学附属病院脳神経外科病棟に勤務する2年目以上の看護師を対象とし、Neuro Sim‐eの実施、アンケートへの回答を依頼した.調査内容は,基礎情報に加え,カークパトリックの4段階評価法のレベル1:反応として,ARCS評価,Neuro Sim-eに対する評価を,レベル2:学習として,所要時間,正答率を調査した.その結果、対象者数は20名(男性2名、女性18名)であった。ARCS評価は「興味」「やりがい」「自信」「満足」について,3「ややそう思う」以上と回答した対象者はそれぞれ70.0%,95.0%, 65%, 90%だった.Neuro Sim-eに対する評価は,難易度は「難しかった」,設問の量は「多かった」と回答した者が多かった.事例1-3についての正答率は,それぞれ73.0%,80.6%,87.5%と適切な結果であった. 以上より,難易度や設問の量についての課題があるが,カークパトリックの4段階評価法のレベル1:反応,レベル2:学習は概ね良い結果が得られ,有効性が検証された.
|