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2023 年度 実績報告書

SLE女性患者のBFの獲得を促進するアピアランスケアプログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K12235
研究機関日本赤十字豊田看護大学

研究代表者

カルデナス 暁東  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80434926)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード膠原病 / ボディイメージ / 有益性の発見 / 自己表現 / QOL
研究実績の概要

本研究はメイクセラピーを取り入れた看護支援が疾患等による外見変化が生じたSLE女性患者のBFの獲得とQOLの向上における効果を評価することを目的とした.疾患や治療による外見変化のある10名のSLE成人期女性患者に,メイクセラピーを取り入れた看護支援を行った.実施前と1か月後に有益性の発見尺度と生活の質評価尺度SF-8得点の変化を用いてその効果を評価した.本研究ではメイクセラピーを取り入れた看護支援(Make-up Therapy Nursing Support,以下MTNSとする)をメイクセラピスト資格を有する看護職は病態や治療内容,患者の心理的特徴を踏まえ,外見変化のあるSLE患者へのメイクセラピーを通して,患者のBFの獲得とQOLの向上を促す手段的支援であると定義している.結果としては,有益性の発見尺度の「宗教心の活性化」を除き,「肯定的人生観の獲得」「人間としての人格的な成長」「家族への愛情の深まり」「友人関係の広がり」「感謝の念の深まり」の得点に有意な上昇がみられた.SF-8尺度の「体の痛み」「活力」「社会生活機能」「精神的サマリー得点」に有意な改善,ほかの側面にも改善傾向がみられた.この結果から,本看護支援は,SLE女性患者の病気の体験から見出したBFの獲得を促進し,精神面と社会面のQOLを向上させることにおいて,一定の効果がある.この結果を踏まえて,今後SLE患者のQOLを向上する看護支援を行う際に,患者とともに病気の体験に意味づけをする関わりが大切であるといえる.

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公開日: 2024-12-25  

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