本研究は外見変化のあるSLE女性患者に対するメイクセラピーを取り入れた看護支援による患者のベネフィット・ファインディング獲得に関する効果を評価することを目的とした.外見変化のある10名の患者に,メイクセラピーを取り入れた看護支援を行った.実施前と1か月後に有益性の発見尺度と生活の質評価尺度SF-8得点の変化を用いてその効果を評価した.有益性の発見尺度の「宗教心の活性化」を除き,他の5因子の得点に有意な上昇がみられた.SF-8尺度の「体の痛み」「活力」「社会生活機能」「精神的サマリー得点」に有意な改善,ほかの側面にも改善傾向がみられた.
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