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2019 年度 実績報告書

リンパドレナージによる免疫能活性化を利用した浮腫予防セルフケアに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12250
研究機関熊本県立大学

研究代表者

中尾 富士子  熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (40363113)

研究分担者 鈴木 志津枝  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00149709) [辞退]
小濱 京子  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (40749082)
田代 浩徳  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70304996)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード続発性リンパ浮腫 / 用手リンパドレナージ / 症状緩和技術 / セルフケア
研究実績の概要

本研究は、婦人科がんの手術に伴うリンパ節郭清を受けた患者に対して、スキンケアだけを実施する群とスキンケアとセルフリンパドレナージを組み合わせて実施する群を比較し、セルフリンパドレナージの効果を生体指標を用いて明らかにすることを目的とした。リンパドレナージは、リンパ浮腫治療として明確な根拠がないが、臨床上は皮膚の状態の改善を通して浮腫の軽減に貢献したり、患者の自覚症状を軽減するなど、の効果を体験していることから、本研究では生体指標を用いて明らかにすることを計画した。
平成29年から3年間で継続的に研究を行う中で、続発性リンパ浮腫の患者で同意を得られる対象者数が少なく、研究の進捗がスムーズに進められない状況があった。また、研究者間で、本研究では生体指標を用いたデータ収集を行うことから、浮腫発症後のがん患者を対象として測定する前に、健康人の実態を得ることを行うことで、よりリンパドレナージの効果が明確になるという助言を得たことから、対象者を健康人としたリンパドレナージの効果に関する事前調査を追加した。健康人の対象者とは、日勤勤務終了後の看護職とし、リンパドレナージと臥床による介入を2日間行い、介入前後で両下肢の周囲径の変化などの調査を行った。その結果、リンパドレナージを実施した側の下肢は全ての部位で周囲径が減少するなど浮腫の改善への効果が明らかになった。特筆すべきは、膝窩と鼠径部においては周囲径の減少率が低かったことから、関節部分の浮腫(水分)の滞留や停留が予測できた。この点については重点的に刺激をすることで周囲径の減少が期待できると判断した。その他、疼痛の緩和や睡眠など自覚症状の緩和があることも明らかにした。3年目は、これらの結果をまとめ学会誌などに公表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 看護師の就労後に生じる下肢浮腫に対する臥床と用手リンパドレナージでの下肢周囲径変化の比較2019

    • 著者名/発表者名
      樋口有紀、中尾富士子、小濵京子、他
    • 雑誌名

      熊本大学医学部保健学科紀要

      巻: 15 ページ: 13,21

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] .Experimental Pilot Study of Impedance and Circumference of the Lower Extremities: Comparison Before and After Manual Lymphatic Drainage in Healthy Japanese Women2019

    • 著者名/発表者名
      小濵京子、中尾富士子、樋口有紀
    • 雑誌名

      インターナショナルNursing Care Research

      巻: 18 ページ: 11,22

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 女性の下肢の「むくみ」と用手リンパドレナージの効果に関する研究過程を通して再認識した「手」を用いる看護技術の重要性2019

    • 著者名/発表者名
      中尾富士子、樋口有紀、小濵京子
    • 雑誌名

      看護研究

      巻: 52 ページ: 1,4

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公開日: 2021-01-27  

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