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2019 年度 実施状況報告書

がん化学療法に伴う妊孕性の低下におけるライフイベント支援モデルの開発とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 17K12260
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

石田 和子  新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)

研究分担者 石田 順子  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (10455008)
石岡 幸恵  新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (30405055)
神田 清子  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (40134291)
石原 千晶  新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (40635744)
相澤 達也  新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (90794412)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード妊孕性
研究実績の概要

内分泌療法中の前立腺がん患者が抱える妊孕性の低下に関する研究
前立腺がん患者に行う内分泌療法の有害事象として,性欲減退や勃起障害といった男性機能障害以外にも,多くの有害事象が起こりうることが明らかとなっている.ホットフラッシュとよばれる症状は顔面紅潮やほてり,のぼせなどで女性における更年期障害にたとえられる.このような有害事象を抱える前立腺がん患者の妊孕性の低下に関する研究を実施するために、A病院で内分泌療法を施行している外来受診をしている前立腺がん患者10名に半構成的面接を行った。分析は内容分析の手法により内分泌療法を行っている前立腺がん患者の体験をありのまま語ってもらい、逐語録とした。妊孕性に関わるところを抽出し、各記録単位の意味が損なわないように「文脈的表象」意味内容の類似性に従い「説明概念」を導き出し同質の中心的意味から最終的に「概念」を見引きだした。結果、妊孕性に関する内容は『女性化乳房による外観の変化』『突然に起こるホットフラッシュ』『勃起障害があり男性であることの喪失感』などが明らかになった。前立腺がん患者は内分泌療法によって、ホットフラッシュが瞬間的に起こることで他人には理解されない、女性化乳房などの外観の変化に伴い悩みを抱えて周囲との交流を縮小するなど社会生活などに影響を及ぼしていた。この研究の対象者は平均年齢65歳であり性生活に対する悩みを抱えていた。介入が必要であると考える。同様な男性特有のがんとして精巣がん患者の妊孕性の低下と比較検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

尺度開発に向けてのアイテム化が予定より遅れている。

今後の研究の推進方策

現在、コロナウイルス感染拡大により、データ収集に困難を来している。特に、本研究の対象者はがんに罹患し化学療法を行っているため、各施設で面談を断られている状況である。

次年度使用額が生じた理由

予定より研究が遅れており、十分な尺度開発に向けてのアイテムが出来ていない。さらに、共通した妊孕性を図る尺度のアイエムができるかが難しいところにあり、今後、データの追加収集などに研究費を使用する必要がある。

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公開日: 2021-01-27  

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