進行肝細胞癌で、分子標的薬レンバチニブによる治療を受ける患者60例を対象に、プログラムに基づくセルフマネジメント教育を外来看護師が実施した。アウトカムの投薬期間中央値は7.8ヶ月、生存期間中央値は10.0ヶ月、有効性は、DCR65%であった。治療開始後3か月目のHRQOLは、セルフマネジメント支援を行っても、3つの機能的サブスケールで低下傾向が示された。 進行HCCの分子標的薬は6種類に増え、今後は新薬に対応した症状マネジメント内容の改定、6か月間介入しない群を設け、介入群と比較すること、及び症例数を増やし治療によらず介入が良好なアウトカムをもたらすことを実証することが課題となった。
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