研究課題
本研究の目的は妊娠期から出産後までの1年間における夫婦の睡眠パターンの変化と精神的健康について、縦断的に調査し、その特徴や睡眠に変調を起こす心理的・社会的要因を明らかにすることである。昨年までの研究遂行における課題として、夫婦にアクチグラフによる睡眠調査を縦断的に実施する難しさであった。対策として、質問尺度による調査方法を検討し、昨年は妊婦に対する横断的な質問紙調査を実施した。2020年度は、2019年度に実施した調査内容を整理し、学会発表するなどの成果を上げることはできた。さらに、質問紙による縦断調査として改めて研究計画案を作成した。研究方法を主として既存の質問紙尺度と睡眠日誌に変更し、アウトカムは睡眠障害の有無、睡眠リズム、メンタルヘルスとした。対象者数の変更はせず、少なくとも3時点で調査を実施する計画とした。しかし、COVID-19禍における医療体制状況の影響を受け、病産院に調査協力依頼をすることができなかった。
4: 遅れている
COVID-19対策のもとで、病産院から研究協力を得ることができず、対象者対象者に調査協力を依頼することができなかった。そのため、データ収集が開始できなかった。
ICTを利用した研究協力方法を検討し、縦断的な睡眠調査の実現を目指す。また、本研究においては妊婦のパートナーも研究対象であるが、夫婦単位で研究協力依頼が困難な状況にある。サンプルサイズの検討については、分析方法を質的に行うことも視野に入れ、データ収集内容の見直しが必要である。
今年度は、COVID-19の影響を受けて、データ収集が進まなかった。そのため、データ収集にかかる費用の執行ができなかった。さらに、学会発表においても海外渡航が制限されたため、旅費の執行も叶わなかった。
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Sci Rep
巻: 11 ページ: 3028
10.1038/s41598-021-81970-6.
with NEO
巻: 33 ページ: 672-682