研究課題/領域番号 |
17K12289
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
佐々木 くみ子 鳥取大学, 医学部, 教授 (00284919)
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研究分担者 |
鈴木 康江 鳥取大学, 医学部, 教授 (10346348)
原田 崇 鳥取大学, 医学部, 講師 (00437550)
大谷 多賀子 鳥取大学, 医学部, 助教 (20710031)
大島 麻美 鳥取大学, 医学部, 助教 (90758161)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 妊婦 / 食習慣 / 腟内細菌叢 |
研究実績の概要 |
令和3年度から開始した「妊娠期の生活習慣と腟内細菌叢および分娩時期の関連」に関する臨床観察研究のデータ収集継続中であったが、研究協力医療機関のある地域での新型コロナ感染症流行により、たびたびデータ収集が中断し、その協力医療機関のみでは目標症例数に達しないことが判明したため、倫理審査の再審査を経て協力医療機関を追加した。しかし、対象地域の新型コロナ感染症の流行がさらに拡大し、妊産婦の感染症例も増加したため、臨床でのデータ収集が困難となり、臨床観察研究を中止するに至った。研究目的の一部を達成するために、生活習慣の中の食生活に着目し、妊娠期の食物摂取と腟内細菌叢の関連について文献検討を行った。分析対象論文は19件であった。食物種類について、プロバイオティクスのサプリメントについて検討した研究が14件と多く、食事中の栄養素が2件、穀物、ビタミンD、鉄剤、魚油(ドコサヘキサエン酸とエンコサペンタ塩酸)がそれぞれ1件であった。プロバイオティクスは、乳酸菌(L. rhamnosus、L. reuteriなど)やビフィズス菌(B. animalis、longunなど)について主に検討されていた。これらの中で腟内細菌叢に好ましいと考えられる影響(乳酸菌優位の細菌叢形成、B群溶結性連鎖球菌・ウレアプラズマ・ガードネレラバジナリスの減少や陰性化)を及ぼしていたものは、プロバイオティクスでは、Streptococcus faecalisとClostridium butyricumとBacillus mesentericusの混合サプリメント、L. salivarius CECT 9145のサプリメント、L. rhamnosus GR-1とL reuteri RC-14のサプリメント、L. acidophilusとB. lactisとB. longumのサプリメント、ビタミンDの摂取であった。
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