研究課題/領域番号 |
17K12302
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐藤 いずみ 横浜市立大学, 医学部, 助教 (70735977)
|
研究分担者 |
中村 幸代 横浜市立大学, 医学部, 教授 (10439515)
井村 真澄 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (30407621)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 後期早産児 / 母乳育児 / スタッフ教育 / 母乳育児支援 / 自己効力感 / 社会的スキル / 成人学習 |
研究実績の概要 |
後期早産児(Late Preterm Infant以下LPIs)の母親に母乳育児支援を行う看護者へ の教育プログラム(以下、教育プログラム)の効果を評価した。プログラム開発では、教育プログラムの実現可能性を確認するため小規模実験を行った。教育プログラムによる介入効果及び実現可能性が確認されたため次のステップでは、教育プログラムの効果検証を行った。研究デザインは、2群の無作為化臨床試験とし た。介入群に対してLPIsと母親の身体的特徴、哺乳に影響する要因と対策のグループワーク、模擬母子事例を用 いたシミュレーション、搾乳を拒む母親を事例としたソーシャルスキルトレーニングを行った。対照群にはノン テクニカルスキルプログラムを行った。介入の結果、介入群は対照群に比べ介入直後、介入後1か月における自 己効力感得点、社会的スキル得点、知識・技術得点が有意に高いという結果が得られた。
研究成果の学術的意義としては、本研究で開発された教育プログラムは、看護基礎教育、助産教育課程、看護基礎教、看護 師・助産師における現任教育に活用されることで、これまでよりもさらにLPIsと母親に関する教育の質が向上す ることが期待される。社会的意義ではLPIsは早産時の中でもより正期産児く健康状態が良好であるほど退院後の 母乳育児支援が受けにくい現状がある。本プログラムが普及することにより入院施設退院後のLPIsと母親に対す る支援の必要性について理解する看護者が増えることが期待できる。LPIsの母乳育児には退院後の支援拡充が必 要であることが共通認識さることが期待される。
|