昨年度は、チームリーダー向けの教育プログラムをオンライン開催用に再検討したが、ファシリテーションのところ等でオンライン開催を行うことの限界を感じた。再度、対面開催用に構成しなおし、最初から検討し直した。 研究課題名:チームリーダーのためのペリネイタル・ロス看護者研修プログラムの開発 目的:チームリーダー向けのペリネイタル・ロス看護者研修プログラムを開発する。 方法:教育効果の高いプログラムを開発するため、アンドラゴジー論をベースに、Dick&Careyのインストラクショナル・デザインの手順に沿って、システマティックにプログラムを開発した。手順は、1.教育分析、2.学習者分析とコンテキスト分析、3.パーフォーマンス目標の作成、4.評価基準の開発、5.教授方法の開発、6.教材の開発と選択、7.形成的評価、8.インストラクションの改訂である。 教育ゴールは、1.チームメンバーに対する教育プログラムが立案できる。2.メンバーの精神的サポートができる。3.同じ方向を向いて支え合えるチームを作ることができる、4.新たなケアシステムを構築するための企画書を作成できる、である。また新たに、5.地域での包括的なグリーフサポート・システムを構築するために多職種と協働できる、を追加した。プログラムの大枠は固まったので、今後、専門家の意見を取り入れながら、プログラムを洗練させて、実際に実施し効果を評価していく。 また、地域での包括的なグリーフサポート・システム構築のため、最初の試みとして、県内の7つのサポートグループが集い、また行政からも参加いただき、情報交換、ネットワークづくり、ファシリテーション研修を行う交流会を開催した。チームリーダー向けのプログラムでは、行政、サポートグループ、医療機関、心理関係者などの協働による包括的なサーポートに繋げるための内容を盛り込んでいく。
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