研究課題/領域番号 |
17K12307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
阿川 啓子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20709381)
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研究分担者 |
金子 紀子 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30438171)
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 先天性心疾患 / 乳幼児期 / 母親 / 育児ストレス / 訪問看護 / ソーシャルサポート |
研究成果の概要 |
地域で暮らす乳幼児期の先天性心疾患を持つ子どもを育てる母親への包括的な支援体制の構築の為に、母親の育児ストレス調査を実施した。調査は2020年~2021年に実施、198名に配布し128名から回収した(回収率64.7%、有効回答数118名)。CHD児の年齢中央値は42.5か月。育児ストレスは、子育てを共に分かち合える人の存在(P=0.005)と、子育ての大変さを理解する人の存在(P=0.024)に影響されていた。 子育てに関する共感者や理解者の存在が育児ストレスを軽減させており、育児ストレス緩和には、母親を身近で支える支援者の存在を確認し、適切なサポート体制の構築が必要であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
生涯発達看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性心疾患の治療進歩は目覚しく,救命率も上がり,CHD児の90%以上が成人へと成長している。医療資源の少ない地域においては、母親と医療従事者とのコミュニケーション支援として訪問看護師が注目されている。しかし、主養育者である母親の育児ストレスと訪問看護を含めた医療資源との関係を明らかにした研究は見当たらなかった。そこで、本研究では居住地の医療資源や訪問看護と母親の育児ストレスの関係について調査した。その結果、母親は同じような境遇にある支援者とのつながりが母親の育児ストレスを有意に減少させていたことが明らかになった。母親にはピアサポートでの支援を充実させることが必要と考えられた。
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