研究課題/領域番号 |
17K12309
|
研究機関 | 聖カタリナ大学 |
研究代表者 |
三木 佳子 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 教授 (60584175)
|
研究分担者 |
前川 厚子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (20314023) [辞退]
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
國方 弘子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60336906)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | セクシュアリティ / 治療的コミュニケーション / 皮膚・排泄ケア認定看護師 / 会話分析 / コミュニケーション / 相互作用 / 性機能 / ウェルビーイング |
研究実績の概要 |
目的:セクシュアリティの治療的コミュニケーション技術を抽出し、実践している状況を明らかにすることである。 方法:9名の皮膚・排泄ケア認定看護師がケアを実施している場面の会話を会話分析の手法を用いて質的記述的に分析した。 結果:治療的コミュニケーション技術は、4つの局面と9つの特徴があった。【日常のケアを通じた信頼関係の構築】の局面には≫≪身体に触れるケアを通じた安心感の提供≫《ありのままを表出できる存在として地固め≫の特徴があった。【話題にしにくいセクシュアリティの話題の導入】の局面には≪セクシュアリティの話題の提案≫≪セクシュアリティの言語化の抑圧からの解放≫≪性的対象者との日常の関係を意識化≫、【セクシュアリティの話題を深化】の局面には≪セクシュアリティを会話の重要性の分かち合い≫≪セクシュアリティに関する秘めた思いの吐露を促進≫、【肯定的な性的特性と性的対象者との関係の成熟】の局面には≪性的対象者から愛される存在である認識の促進≫≪性的対象者との成熟した関係の満足度の向上≫があった。 結論:皮膚・排泄ケア認定看護師は知識を基盤に経験と直感でセクシュアリティを支援していた。セクシュアリティの治療的コミュニケーション技術は、日常のストーマケア/ケアリングの延長で発揮されていた。セクシュアルウェルビーイングを目標に、患者の語りを促進する支援であった。基盤となる知識は、セクシュアリティの定義と主観的セクシュアルウェルビーイング、セクシュアリティ満足度指標であった。
|