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2017 年度 実施状況報告書

特定妊婦における出産後早期からの母子関係評価と援助方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12314
研究機関北里大学

研究代表者

香取 洋子  北里大学, 看護学部, 准教授 (90276171)

研究分担者 立岡 弓子  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70305499)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード社会的ハイリスク妊産婦
研究実績の概要

文献検討より妊婦は様々な問題を抱えていても容易に特定妊婦と判断されないことから対象を特定妊婦のみに限定することは対象の幅を狭めることになるため、本研究の対象を特定妊婦を含む社会的ハイリスク妊産婦と広く捉えることとした。
今年度は産科医療に従事する看護職の社会的ハイリスク妊産婦に対して抱く認識の実態および関連する要因の検討を行った。研究デザインは無記名自記式質問紙調査による関連検証型研究である。産科医療における実態を明らかにするため、対象の選出は関東圏内の全分娩取り扱い施設に対して層化無作為抽出を用い、調査協力の得られた64施設に勤務する看護職1006名に質問紙を配布し361名から回答を得た(回収率32.7%)。分析の結果、看護職はローリスク妊産婦に比べ社会的ハイリスク妊産婦に対してより心理的距離を抱いていることが示された。また、重回帰分析の結果より、社会的ハイリスク妊産婦に抱く心理的距離に影響する要因として「産科経験年数」「母性に関する認知―女性特有の性質」「社会的ハイリスク妊産婦に対する知識不足」「信頼形成スキル」「周囲のサポート」「連携機能に対する認識」が挙げられた。今後虐待予防の視点からさらなる社会的ハイリスク妊産婦への支援が求められる中、これらの結果を踏まえ、ケアに携わる看護職への教育支援の必要性が考察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

産科スタッフを対象とした社会的ハイリスク妊産婦(特定妊婦も含む)のケアに対する認識について実態調査を実施した。

今後の研究の推進方策

次年度調査に向けて倫理審査の申請をする予定である。

次年度使用額が生じた理由

学会出張(国外)を予定していたが会期の都合で次年度以降に変更になったこと、調査に必要な研究費を次年度に繰り越したため。

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公開日: 2018-12-17  

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