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2018 年度 実施状況報告書

妊娠初期の歯肉炎に対する予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K12316
研究機関順天堂大学

研究代表者

鈴木 紀子  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (70460574)

研究分担者 井村 英人  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10513187)
吉田 磨弥 (大野磨弥)  愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (70760718)
清水 三紀子  藤田医科大学, 医療科学部, 助教 (90402627)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード妊婦 / 歯肉炎 / 口腔ケア
研究実績の概要

妊婦の歯肉炎発症機序解明のために、平成29年度に作成した研究プロトコルを推敲した。そのうえで、完成した研究プロトコルを基準に、研究協力施設の倫理審査を受けた。研究協力施設の倫理基準に合うよう、研究プロトコルを再度見直し、倫理審査の承認を得ることができた。妊娠初期の妊婦を対象にデータ収集をスタートさせた。対象のリクルート方法、唾液採取方法、質問紙調査方法等、問題なく経過している。今後もデータ収集を進めていく。
研究参加妊婦の口腔ケアの実施状況をみると、つわり症状がある中でもブラッシング、含嗽などのケアを実施していた。しかし非妊娠時と比較して、口腔内の環境(唾液の粘性、口臭等)が変化し、それに対する口腔ケアについて満足していない現状がみえてきた。加えて、嘔吐症状がある妊婦は、ブラッシングで嘔吐が誘発されることを経験し、苦痛を感じながら口腔ケアを実施していることが明らかとなった。
関連学会に参加し、上述した妊婦の現状に合う口腔ケア方法について議論を行った。歯磨剤には種類によって、爽快が得られるもの、無臭のもの、ジェル状のもの、液体のもの等さまざまある。妊婦のつわり症状の内容および重症度は個人で異なり、さらに日毎、週毎にも異なる。そのため、画一的にこのケアが良いというわけにはいかない。歯肉炎の発症機序と多様なつわり症状に合う口腔ケア方法について、分担研究者と共にさらに検討していく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究協力施設の倫理審査の承認を得るまでに、予定よりも時間がかかってしまった。現在、データ収集はスタートしており、データ収集方法も問題なく経過していることから、今後はデータ収集を進めていくことができると考える。

今後の研究の推進方策

データ収集が途中段階であるため、今後はデータ収集終了後、唾液の分析を実施する。妊婦の歯肉炎発生機序を解明するために、研究分担者と連携をとりながら結果の考察を行っていく。その結果を踏まえて、妊婦に有効な口腔ケア方法について検討し、マニュアル化していく。

次年度使用額が生じた理由

倫理審査の承認が予定よりも遅れたため、データ収集の開始が遅くなった。そのため、唾液サンプルの分析にかかる費用が繰り越されている。次年度はデータ収集が進み、分析も実施可能なため、本年度分の繰り越しと併せて実施していく。

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公開日: 2019-12-27  

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