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2019 年度 実施状況報告書

妊娠初期の歯肉炎に対する予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K12316
研究機関順天堂大学

研究代表者

鈴木 紀子  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (70460574)

研究分担者 井村 英人  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10513187)
吉田 磨弥 (大野磨弥)  愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (70760718)
清水 三紀子  藤田医科大学, 医療科学部, 助教 (90402627)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード妊婦 / 歯肉炎 / 口腔ケア
研究実績の概要

【方法】2019年3月~9月に、婦健康診査目的で産科外来を受診した妊娠初期の妊婦32名(妊娠週数平均11週±2.0週)、及び対照群18名を対象に調査を行った。調査方法:唾液採取及び質問紙調査。唾液から、①口腔内細菌4種(P.i.菌、P.g.菌、T.f.菌、T.d.菌)をPCR-インベーター法にて定量、②EstradiolをEIA法にて定量する目的で、唾液を採取し調査した。質問紙調査から、③口腔ケア実施方法及び実施回数を集計した。さらに妊婦群のみ:つわり症状の有無、口腔内環境の自覚症状、口腔ケアに伴う不快・困難事を調査した。順天堂大学医療看護学部研究等倫理審査委員会の承認及び、順天堂医院病院倫理委員会の承認を受けて実施した。
【結果】P.i.菌検出率は妊婦群28.1%、対照群5.6%であった。P.i.菌実数では妊婦群の方が対照群より有意に多かった。T.f.菌は対照群が有意に多かった。P.g.菌、T.d.菌は有意差がなかった。Estradiol量は妊婦群が有意に多かった。口腔ケア実施回数、実施方法の両群の差はみられなかった。つわりが「中等度」「重症」の妊婦15名は、歯ブラシを口腔内に入れることで嘔吐が誘発されるため【口腔ケアができない】【口腔ケアがつらい】と感じていた。ブラッシング回数2.3±1.2回/日(最小0最大5)であるが、ブラッシング方法では「内側を磨かない」など【短時間の口腔ケア】となっていた。つわりが「軽症」「ほとんどなし」の妊婦17名は、非妊娠時と同様の口腔ケアであり、ブラッシング回数2.8±0.9回/日(最小1最大5)であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年度の倫理審査承認が遅延した影響で、2019年度にデータ収集を行った。2019年度にデータ収集は終了したが、マニュアル作成、学会発表等が出来なかった。2020年度は得られた結果から、妊婦に有効な口腔ケアマニュアル作成にむけて検討を開始することは可能である。

今後の研究の推進方策

2019年度の結果から、分担研究者と共に、妊婦に有効な口腔ケアマニュアル作成にむけ検討を行う。さらに関連学会への発表を行い、研究成果をまとめていく期間となる。

次年度使用額が生じた理由

2019年度ではテータ収集、採取した唾液サンプルの分析まで終了した。そのため、関連学会の発表、成果をまとめて投稿にかかる費用が繰り越されている。2020年度は繰越費用を用いて学会発表、投稿費用として使用していく。

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公開日: 2021-01-27  

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