研究課題/領域番号 |
17K12319
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
藤本 薫 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (10310476)
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研究分担者 |
高橋 眞理 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 客員教授 (20216758)
宮内 清子 和洋女子大学, 看護学部, 教授 (40459649)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 更年期女性 / 健康行動 / アプリケーション / 目標 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、更年期女性のセルフケア支援アプリケーション(以下アプリ)を開発することである。2022年度はアプリを作成し、ネットリサーチ会社に登録されているモニターで、45歳~55歳の女性を対象に、一カ月間のアプリ使用を依頼した。アプリの内容は、①アプリの紹介、セルフケアの目標設定について、個人情報保護について、②更年期とは、更年期症状とセルフケアについて、③更年期症状の登録、行動登録、④チャット機能について、とした。スタート時、セルフケア行動(運動・食事・リラックス)に関する目標を設定してもらい、1カ月間の更年期症状および実施したセルフケア行動の登録を依頼した。データ収集ができた33名中採用基準を満たした29名を分析対象とした。 平均年齢は49.7歳、閉経後13名、事前の簡略更年期指数(以下SMI)平均は46.6であった。運動に関する目標は平均1.9個、上位3位はウォーキング23名、ストレッチ11名、スクワット3名であった。行動登録は〇・△・×から選択してもらった。目標1の登録数平均は、〇16.8個、△5.6個、×7.2個であった。食事については「食事バランスガイド」を参考に1日の摂取量を『つ(SV)』で目標設定してもらった。平均目標は主食3.4つ、主菜3.6つ、副菜3.7つ、乳製品1.5つ、果物1.4つ、菓子1.0つであった。実際の登録数平均は主食3.0つ、主菜2.7つ、副菜3.0つ、乳製品1.0つ、果物0.7つ、菓子1.0つであった。リラックスに関する目標は平均1.9個、上位3位は音楽・映画・読書などの趣味の時間をもつ11名、湯舟につかる10名、睡眠の確保9名であった。 対象者はアプリを使用して、更年期セルフケア行動の目標を立て、取り組むことができていた。更年期症状との関連や目標の適切性、行動継続の要因を探り、効果的で使いやすいアプリについて検討していく必要がある。
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