| 研究課題/領域番号 |
17K12321
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| 研究機関 | 東京女子医科大学 |
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研究代表者 |
小川 久貴子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70307651)
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| 研究分担者 |
安達 久美子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30336846)
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 10代母 / 支援 / ICTプログラム / 支援者養成講座 / 学業継続 / DV予防 / 子ども虐待予防 |
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| 研究実績の概要 |
1.若年母の肯定感を高めるICT活用支援プログラム試行版調査と修正：
(1)ICTプログラム試行版を若年母50名に活用し、前後の自己肯定感、ストレスイベントやストレス反応、プログラムの役立ち等を調査した。その結果、介入前より若年母の不安が軽減し、肯定感が高まる傾向が得られた。ICTプログラムの4コマ漫画コンテンツでは、「産後の心とからだ」「母乳と栄養」「赤ちゃんの成長と発育」を６割以上が見ていた。見終わった効果として「このサイトは役立った」７割、「お産に前向きになった」などが約５割であった。さらに、サイトモニターの意見を反映し、4コマ漫画による若年母に特化した情報を、より的確に伝えられるように表現修正や実数削減、テーマに応じたストーリの修正を行った。来年度はICTプログラム完成版とする。
(2)WEBサイト「ティーンズママルーム」の存在がNHKなどで紹介され、アクセス数が増えた。若年層の閲覧がさらに増えるよう、SNSで周知を進めた。
２．支援者養成講座の開催：12月7日福島県助産師会で開催し、助産師など68名が参加した。若年母の特徴をふまえた支援を学び、本ICTプログラムの周知にも効果があった。３．成果：母子保健：若年出産の課題と支援（2019年12月号）掲載、NHKおはよう日本(2019年4月）で紹介された。メチカルフレンド：母性看護学教科書（2019年12月）で本活動やWEBサイトについて掲載した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1．若年母の肯定感を高めるICTプログラム活用支援プログラム試行版調査と修正： (1)試作版4コマ漫画介入後に自己肯定感が高まった結果により、若年母にとって学業中断から孤立しがちな状況で、本研究によるICTプログラムからの情報の有効性が得られたことになる。 (2)(1)の結果をふまえ、試作版支援プログラムの修正もほぼ終了しているため、来年度は完成版による最終調査に着手できる。来年度は、小冊子作成を達成しうる状況である。
２．支援者養成講座も、来年度は最終版として実施可能な状況に準備が整っている。
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| 今後の研究の推進方策 |
１．若年母の肯定感を高めるICTプログラム活用支援プログラム完成版制作： (1)今年度試作版プログラムの修正をふまえ、最終版の介入調査を行い、ICTプログラム完成版を製作させる。
(2）WEBサイト「ティーンズママルーム」のアクセス増加に向けて、放送大学放映やSNSで広報する。
２．支援者養成講座：東京女子医科大学掛川キャンパスで実施予定し、最終的なプログラムを完成させる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、ICTプログラム介入前後で質問紙調査を行ったが、若年母の妊娠・出産を取り扱う病院やクリニックが少なく、施設に調査許可を得ることが難しい状況があった。そのため、郵送費などが予算より支出が少なかった。また、LINE導入も検討したが、費用対効果を考え取り入れることは辞めたため、その経費がかからなかった。
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| 備考 |
今年度はICTプログラムとして作成した、若年母の特徴に応じたコンテンツを4コマ漫画にし、掲載した。また、支援者養成講座の開催案内も適宜、アップした。研究活動を紹介するコンテンツも新規に設け、本研究チームの活動が広く国民に周知できるように努めた。
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