研究課題/領域番号 |
17K12321
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
小川 久貴子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (70307651)
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研究分担者 |
安達 久美子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (30336846)
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 10代母 / 支援 / ICTプログラム / 教育教材 / ティーンズママライフ / DV予防 / 子ども虐待予防 / 育児情報 |
研究実績の概要 |
1.若年母の肯定感を高めるICTプログラム完成版に向けた構築: (1)2019年度に行った調査をふまえ、コンテンツの見直しを行った。4コマ漫画の中で、伝えたい内容の精選、登場人物や話す内容の差し替え、情報サイトの見直しなどを行い、完成版とした。 (2)10代で妊娠・出産した女性に関わる支援者に還元する目的で、小冊子として「漫画で学ぼう!ティーンズママライフ」を作成した。小冊子には、支援者が若年母と接する前の留意点、支援の姿勢・関わり方のポイントを掲載した。そして、完成版ICTプログラムである4コマ漫画のコンテンツ全体を紹介した。さらに、4コマ漫画のサンプルとして「育児のなやみ編:第1話赤ちゃんのお世話」、「母乳栄養編:第1話おっぱいが出るか心配で!」などの計4頁をカラーで掲載した。本小冊子は、支援者に配布することにより、各支援に役だててもらうと共に、若年母へ普及してもらうことで、HP/ティーンズママルームやティーンズママメールの活用につなげ、ひいては、若年母の孤立を軽減し、母子共に健やかに妊娠から育児を過ごせることに意義がある。若年母へ本情報が普及しやすいように、QRコードを付け工夫した。 2.支援者養成講座の開催:新型コロナウィルス感染拡大防止のため、講座は開催を見送ることにし、上記の小冊子を支援者らに配布することで知識提供に努めた。 3.成果:日本思春期学会学術集会2件、日本助産実践診断学会教育講演1件、日本性感染症学会シンポジウム1件発表した。助産雑誌(2021年3月号)には特集として掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.若年母の肯定感を高められるICTプログラム完成版の構築:(1)本プログラム介入により肯定感が高まることは昨年の研究で立証され、今年度は完成版を目指した。小冊子も作成し、支援者に普及することはでき、おおむねは順調に進展している。 2.支援者養成講座;新型コロナウィルス感染拡大に伴い、開催はできなかった。 3.成果の発表:大学での感染対策などに時間をさかれ、論文発表には十分に行えていない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
1.若年母の肯定感を高めるICTプログラム活用支援完成版の普及: (1)小冊子「漫画で学ぼう!ティーンズママライフ」を紹介し、普及させる。 (2)HPへのアクセス状況、漫画へのアクセス状況などを調査し、分析する。 2.支援者養成講座:プログラムをまとめ、学会発表し、広く国民に還元する。 3.成果;若年母の肯定感を高めるICTプログラム活用支援の研究を論文発表し、成果を普及させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染防止のため、支援者養成講座を開催することができずに、使用金額が当該計画とは変更となった。次年度は論文作成をし、発表をすることを計画する。
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