研究課題/領域番号 |
17K12322
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山崎 圭子 宮崎大学, 医学部, 教授 (50535721)
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研究分担者 |
高木 廣文 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80150655)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 疲労感 / 産後うつ病 / 尺度 / セルフモニタリング |
研究実績の概要 |
本研究は、産後うつ病の主要な症状である疲労感に焦点を当て、母親自身による疲労感のセルフモニタリングがセルフコントロールにどのように影響を及ぼすのか、また抑うつ状態とどのような関連があるのかを明らかにすることを目的としている。 今年度は、昨年度に実施した調査を基に、産後4か月までの母親の疲労感を測定する尺度(産後の疲労感尺度Ver.2)を作成するために、横断的質問紙調査を行った。研究対象者は、産後2週間から産後4か月までの母親463名で、大都市の産婦人科医院および助産所、地方都市の産婦人科医院および小児科医院の合計12か所で実施した。 「産後の疲労感尺度Ver.2」は、5つの下位尺度45項目からなり、尺度全体のα係数は0.937と高かった。基準関連妥当性は、SF-36v2、VAS(Visual Analogue Scale)、エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)を用いて検討した。「産後の疲労感尺度Ver.2」の尺度合計点は、SF-36v2のすべての下位尺度と負の有意な相関が認められ、特に、活力(VT)と心の健康(MH)で相関が強く、相関係数は-0.6以上であった。また、「産後の疲労感尺度Ver.2」の尺度合計点は、VASと正の有意な相関があり(r=0.669、p<0.01)、すべての下位尺度と正の有意な相関が認められた。本調査のEPDS 9点以上の高等点群は12.3%であった。「産後の疲労感尺度Ver.2」の尺度合計点および下位尺度と、EPDS高得点群およびEPDS 8点以下の非高得点群との平均値の差を比較では、いずれもEPDS高得点群の平均値が高く有意差が認められた(P<0.01)。 現在、母親自身による産後の疲労感のセルフモニタリングについて調査を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、医療機関の産婦人科において、母親自身による産後の疲労感のセルフモニタリングに関する調査を実施している。しかし、新型コロナ感染症に伴い、医療機関での研究が制限されているため、予定より遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
1.研究協力機関の体制が整い次第、母親自身による産後の疲労感のセルフモニタリングに関する調査を再開する。 2.産後の疲労感尺度Ver.2をWeb.で公開する。
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次年度使用額が生じた理由 |
「産後の疲労感尺度Ver.2」をWeb.de公開する予定である(論文投稿中)。Webサイトを作成する費用として次年度に経費を繰り越した。
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