研究課題/領域番号 |
17K12329
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研究機関 | 姫路大学 |
研究代表者 |
菅野 夏子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90293290)
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研究分担者 |
藤田 敦子 姫路大学, 看護学部, 講師 (30512660)
鷺野 貴子 姫路大学, 看護学部, 助教 (20759336)
永井 たつ代 姫路大学, 看護学部, 助手 (90884510)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ダブルケア / 育児 / 介護 / 中高年 |
研究実績の概要 |
今年度は、聞き取り調査を終了し、データ分析を終え、その結果を踏まえ、育児と介護を同時に行うダブルケア対象者に対する援助内容の検討や支援するサービス内容の検討、支援体制プログラムを作成する予定であった。 しかしながら、令和2年1月より、新型コロナウイルス感染症蔓延に伴う緊急事態宣言の発令などから、対面による面接調査が実施できない状況になった。解除後に面接を受け入れてもらうよう依頼するも、断られるなどの状況が続き、現在も目標としていた面接者の人数には足りていない状況にある。 今後は感染対策を十分に行い、できるだけ直接面接してのデータ収集を中心に実施する予定であるが、感染状況によってはリモートでの調査に切り替え、十分な調査ができるよう試みる予定である。 同時進行で、計画をしていた支援プログラムの作成や対象者のチェックリスト作成を行っていく予定である。プログラム作成に関しては、保健師やケアマネージャー、学校関係者、保育関係者等にフォーカス・グループ・インタビューを実施する予定でいたが、感染対策を考え個別でのインタビューを中心的に行い、聞き取ったインタビュー内容を質的に分析する方法で実施することとする。また、プログラムの妥当性を検討するため、ダブルケア実践者に実際に実施してもらい、実施した感想や、実現可能かどうかを面接で聞き取りをし、検証する。加えて、実際育児の現場や介護の現場でダブルケア実施者の対応を行っているケア提供者にもプログラム内容についての聞き取りを行い、妥当性を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年1月以降、新型コロナウイルス感染症蔓延による対面での調査が難しい状況になった。その後3月以降には外出自粛となり、面接調査の実施が難しい状況になった。また、調査を依頼に各市町村や施設をお願いしたが、対象者紹介は感染拡大が続いている現状では難しいと拒否された状況であった。また、対象者を個別にあたっても、子育てや介護に追われている状況であったため、依頼ができない状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症対策のワクチン接種も進んでいることから、対象者に対しても調査の受け入れが見込まれる。また、調査の際には感染対策を十分に行い、実施予定である。状況によっては、リモートでの面談に変更の予定である。同時進行で、ダブルケア支援のためのサービスや支援体制を、地域包括支援センターや子育て支援に関する機関と、グループインタビューにより明らかにし、支援プログラムを作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
対面でのインタビュー調査がすべて終了しておらず、次年度も引き続き研究協力の依頼を予定しているため、その分の謝金を次年度に繰り越している。また、データ分析のために計画していた研究補助員の支払い分の金額を繰り越し、次年度に使用する予定である。研究の成果を、国際学会での発表を検討しているため、その分を次年度に繰り越している。
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