研究課題/領域番号 |
17K12329
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研究機関 | 姫路大学 |
研究代表者 |
菅野 夏子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90293290)
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研究分担者 |
藤田 敦子 姫路大学, 看護学部, 講師 (30512660)
鷺野 貴子 姫路大学, 看護学部, 助教 (20759336)
永井 たつ代 姫路大学, 看護学部, 助手 (90884510) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ダブルケア / 中高年 / sandwich generation |
研究実績の概要 |
子育てと介護を同時に行っている(ダブルケア)状況にある中高年の健康問題ならびにケア負担状況を明らかにし、負担軽減のための介入方法を検討することである。 本研究では、①子育てと介護を同時に実施している(ダブルケア)状況にある中高年の健康問題ならびにケア負担状況を質的研究方法を用いて明らかにする。②子育てと介護を同時に実施している(ダブルケア)中高年のニーズを質的に明らかにし、具体的な負担軽減のための「対象者チェックリスト案」「サービス案」「支援プログラム案」を作成する目的である。 今年度は、昨年度に引き続き、対象者の聞き取り調査ならびにデータ分析を行った。12人に面接調査ならびにアンケートを実施した結果、不眠や高血圧、肩こり、頭痛等の不定愁訴が多く聞かれ、今後ますます介護に時間を取られることの不安や仕事の継続が難しくなることの不安、自分の時間が確保できないことの不安が聞かれた。一方、子育てに関しては、生きがいを感じていた。すべての対象者から、家族(夫)からの協力が得られにくいこと、理解が得られにくいことの訴えが聞かれ、孤立している状況があった。 また、サービス提供側である市町村子育て支援業務担当者、地域包括支援センター職員、学校関係者等4名からのインタビューを実施した。ダブルケア実施者で、特別なフォーマル、インフォーマルなサービスを利用している対象者はおらず、既存のサービスで十分対応可能である意見が多く聞かれた。一方、ダブルケアを実施している対象者の職場環境の整備を望む者もおり、継続して働けるような職場環境づくりの必要性が示唆された。
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