研究課題/領域番号 |
17K12341
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
金泉 志保美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (60398526)
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研究分担者 |
佐光 恵子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80331338) [辞退]
阿久澤 智恵子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (70596428)
青柳 千春 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10710379)
松崎 奈々子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (60761781)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 医療的ケア / 小児 / 障害児通所支援 / 看護職 |
研究実績の概要 |
障害児の通所支援における看護職のかかわりに関する文献レビューを行い、通所支援に関わる看護職の実態は明らかにされていない現状が明らかとなった。看護文献の分析から、子どもの個別性に応じて安全と健康を守り、多職種と連携しながら通所支援での活動を支え、家族に寄り添い看護を展開することが看護職の役割であると示唆され、通所支援における看護職独自の役割を見出すために実態調査から着手し、求められる役割について追及していくことが課題であることが見いだされた。 調査2を開始し、A県内にある、医療的ケア児の利用を受けて入れている障害児通所支援(児童発達支援、放課後等デイサービス)事業所の看護師7名を対象に、日常業務における医療的ケア児に対する支援の実際、看護師の役割に対する認識等について半構成的面接を行った。2018年度に実施できた面接の逐語録を作成し、質的帰納的に分析した。その結果、①医療的ケア児に対する看護実践として、107コードが抽出され、20サブカテゴリから、【一人一人の子どもに合わせたケアの提供】【子どもの安全を守る】【多職種との情報共有や連携に基づいたケアの実施】【家族に寄り添う支援】の4カテゴリが形成された。 また、②ケアに対する看護師の認識として、110コードが抽出され、24サブカテゴリから、【通所支援事業所看護師としての役割意識】【ケアの原動力】【家族への敬意】【よりよいケアへの取り組み意識】【医療的ケア児にかかわる上での責任感】【医療的ケアのケア実践における困難感】【事業所で看護師として働く上での困難感】の7カテゴリが形成された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2018年度に計画した調査は実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度上半期に、調査2を継続して進める。調査結果をもとに、2019年度下半期にエキスパートパネル会議を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度の面接調査実施件数が、予定よりも少なかったため。また、学会参加にかかる旅費の使用が予定よりも少なかったため。次年度も調査2の面接調査は引き続き実施するため、ICレコーダ反訳やコーディングの補助等のデータ処理に使用する。また、日本小児看護学会の開催地が札幌と遠方であり、成果発表のための旅費に使用する。
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