研究課題/領域番号 |
17K12344
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
新川 治子 岐阜大学, 医学部, 非常勤講師 (90330711)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | マイナートラブル / 妊娠 / 助産ケア / 介入研究 |
研究実績の概要 |
妊娠中のマイナートラブルは、ほぼすべての妊婦に見られるが、その程度は治療を要しない範囲であり、かつ重症度の感じ方には個人差がある。また出産後には軽快するために妊婦のセルフケアに任されている。しかしこれまでの調査により、妊婦のQOLや自尊心の低下、産後の快適性との関連が明らかとなった。このことから、妊婦任せにするのではなく何らかの介入を行う必要がある。 すでに個々のマイナートラブルに関する介入方法は様々な専門誌により紹介されているが、マイナートラブル発症のメカニズムからすると相互に症状が関連しあうことから、包括的な評価が必要である。 そこで本研究では、効果的なマイナートラブルへの介入方法を明らかにするために、3種類の方法による妊婦への介入実験を行うことを計画した。 平成29年度は3つの介入方法の有効性を測定するために介入方法を検討し、プロトコールを作成することを目指した。その結果、3つの介入方法のうち2種類の方法について検討した。3つの介入方法とは<助産院で実施されているマイナートラブルに対するケア>、<既存のマイナートラブルに対するケア>、<妊婦の快体験を強化するケア>である。2年目となる本年度は、所属研究機関における所属の変更などのため、プレテスト及び倫理申請には至らず、次年度への持ち越しとなった。そのため、プロトコール作成のためのマイナートラブル発症のメカニズムの見直し、既存データの再検討と文献によるプロトコールの見直しを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は2年目である。本来の予定ではプレテストを実施し、基礎となるデータ取集を行うこととしていたが、所属研究機関における所属場所の変更に伴い、計画通りに実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
3種類の介入方法がほぼ決定したので、専門家の助言を得ながら検討し、プレテストの実施、本テストのための対象の募集を行う。 速やかに倫理審査を受審し、本テストを実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は研究2年目となるが、初年度の遅れに加え、所属研究機関における所属を変更したこと、次年度より所属研究機関を変更することを予定したため、プロトコールの作成に焦点を置いた活動に予定を変更した。そのために、プレテストの実施に至らなかった。またこれに伴い、研究費予算の中の大きなウエイトを占める試薬等の購入を控えた。 H31年度の予定としては、プレテスト及び本テストのと実施する。そのため、前年度の残額を試薬等の購入、実験費に充てることを計画 をしている。
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