研究課題/領域番号 |
17K12347
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
立岡 弓子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70305499)
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研究分担者 |
土川 祥 (山下祥) 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40534201)
中井 抄子 (和多田抄子) 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60763266)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 断乳 / セルフケア / 乳腺 |
研究実績の概要 |
母乳哺育を終了する際のセルフケア手技として、催乳ホルモン(プロラクチン・オキシトシン)の分泌を誘発しない乳房間質部への“圧迫法”に注目し、直接乳体部を圧迫して腺房腔内に貯留した乳汁が乳管口から排出されることで、乳房間質部の圧迫が解除されることを目指した、おにぎり搾りについて、そのマッサージの有効性を超音波断診断による乳腺の退縮所見から解剖学的に検証することを目的に研究計画を進めた。 当初の計画では、血清中のプロラクチンと腺房細胞膜状のプロラクチン受容体が結合することで、乳汁産生が行われることから、乳頭刺激を回避できることでのプロラクチン分泌抑制効果の検証も実施することから、血清中プロラクチン分泌を測定する計画で、所属機関の研究倫理審査委員会に申請をしていた。しかし、助産師の研究において、血液(採血)をする臨床研究について多くの異論が出された。この倫理審査委員会での審査の承認を得るのに1年以上を要することとなり、研究が中断している。 したがって、本研究課題を遂行するため、倫理審査委員会を承認を得るために断乳ケアの 有効性について、超音波画像診断から得られる乳腺の退縮画像、導管の退縮などを指標に変更した研究計画に大幅に修正し、臨床研究倫理審査委員会にて承認を得ることが先月できた。現在は、フィールド調査により6名の断乳希望の授乳婦に対して家庭訪問をし、データ調査を進めている。また、乳腺の退縮画像の測定方法や導管、乳腺繊維の測定方法について、マニュアルを作成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属機関の研究倫理審査委員会より、本研究課題で実施予定であった血清プロラクチン分泌を測定する研究は、助産師が取り扱うことについて異論が出され、研究の大幅な中断を余技なくされた。
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今後の研究の推進方策 |
血清プロラクチン分泌を測定する研究内容を削除し、乳腺の退縮画像や導管の退縮画像診断による方法に変更したことで、研究倫理審査委員会の承認を得たため、今後は、断乳希望の母親を積極的にリクルートし、フィールド調査を行うことで丁寧にデータを収集していくことで、研究を全うしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究倫理審査委員会の承認に1年以上を要したことで、研究が中断したため。
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