研究課題/領域番号 |
17K12350
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
久我 修二 大分大学, 医学部, 助教 (20773815)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 注視点追跡システム / 鎮静 / 小児 / 鎮静教育プログラム / インストラクショナルデザイン |
研究実績の概要 |
本研究の最終目標は、教育を通して小児鎮静処置の安全環境を提供することである。 昨年度は、「鎮静処置における視覚認知能のコンピテンシーを明らかにする」ため、注視点追跡システムを利用して、小児鎮静処置における熟練看護師と新人看護師の視覚認知能を測定した。 当該年度は、前年の測定結果をもとに両群の比較分析を行った。1例として新人看護師は、熟練看護師と比較して、鎮静処置中に注視頻度が多く、また注視時間が短い傾向を認めた。質問紙調査票の結果と合わせて検討すると、複数業務に対して、新人看護師は業務の優先順位付けが難しく、単一業務に集中できていないことが推測された。この例のような「視覚認知能のコンピテンシー」を具体的な標的行動として選定し、インストラクショナルデザインを用いて看護師向けの鎮静教育プログラムを作成した。 最終年度は、その鎮静教育プログラムを実践して、プログラムの有効性の検証と改善を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ予定通り該当年度は進展した。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、鎮静教育プログラムを評価と検証を予定している。 視覚認知能を以下の3つの評価を用いて多角的に検証する。1.開発評価:プログラムが意図通りに実施できるか評価する。 2.性能評価:受講後に標的行動ができるか評価する。3.実地評価:受講前後で標的行動ができるようになったか評価する。最終的に、上記評価を反映させた小児の鎮静教育プログラムを策定する。
■研究がうまくすすまない場合の対策 熟練看護師と新人看護師の比較分析で標的行動を選定できない場合は、熟練看護師の代わりに小児科専門医を対象に比較分析する。熟練看護師の対象が確保できない場合は他部署の小児科経験歴のある看護師をリクルートする。
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次年度使用額が生じた理由 |
鎮静教育プログラムの検証に使用する注視点追跡システムを次年度に実施するため
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