研究課題/領域番号 |
17K12360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
五十嵐 稔子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50347473)
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研究分担者 |
乾 つぶら 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00512667)
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40178330)
佐道 俊幸 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (50275335)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 分娩 / 陣痛 / 分娩施設 / インタビュー / 入院時期の判断 / デルファイ法 |
研究成果の概要 |
分娩時の入院の判断を行っている臨床経験5年以上の産婦人科医師と助産師25名を対象に、陣痛発来による分娩時の入院を決定するまでの観察項目と判断基準についてインタビュー調査を行った。 結果、「妊婦健康診査での観察」産婦から電話があった時に確認する「分娩進行を予測するカルテでの確認事項」「経産婦の場合の確認事項」「電話の声と訴え」「産婦の現在の環境」来院時に診察で入院を決定するための「来院時の分娩進行状態」「来院時の母子の健康状態」から各項目と基準103項目が抽出された。 その結果を基にデルファイ法によって、抽出されたケアに対する合意の一致率を評価した。2回の意見集約を行い、42個のケア基準を抽出した。
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自由記述の分野 |
助産学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インタビュー調査の結果からは、医師と助産師は、入院の判断を産婦の性格や自宅での産婦の状況も含めて行い、さらに診察場面では、その時の内診所見だけではなく、最後の妊婦健康診査からの変化を確認していたことが分かった。これらのことから、適切な入院時期の判断を行うには、産婦の状態を把握するために妊娠期からの継続したケアの必要性が示唆された。 またデルファイ法の結果からは、入院時期の判断として活用できる42項目が抽出で来た。これらの項目を活用することにより、安全な入院の判断を行うためのプログラムを作成し、また母子健康手帳に搭載する情報として活用することが期待される。
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