研究課題/領域番号 |
17K12363
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
鴨下 加代 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (50364120)
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研究分担者 |
土路生 明美 (東明美) 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (00347626)
西村 いづみ 広島国際大学, 医療福祉学部, 准教授 (90405522)
林 優子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 名誉教授 (90419713)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達障害 / 肥満 / 看護 |
研究実績の概要 |
本研究は、学齢期にある肥満の発達障がい児への運動習慣に焦点を当てた生活習慣改善の看護介入の在り方を検討することを目的とした。 令和5年度は、令和4年度に実施した調査3「肥満症のある学齢期の発達障がい児とその家族への肥満症解消の看護介入プログラムの作成と効果の検討をする」の結果をまとめ、論文発表するための準備に取り組んだ。看護介入時に「生活振り返りシート」を用いることで、自己の取り組みを表現し、周囲が認めることで、自己コントロール力を体感でき、その対象者なりの取り組みの継続ができると評価できた。しかし、今回は自己コントロール力を質的に評価したのみであったため、評価尺度の活用を今後は検討していく。 また、コロナ禍のために実施できていなかった調査2「学齢児とその家族が、専門家による運動の必要性の意識づけと具体的方法の伝達と成果が目に見える活動量計を用いることで、学齢児の運動量を増やすことができるかを検討する」の実施に向けて取り組んだ。しかし、新型コロナウイルス感染症が5類感染症(感染症法)になっても、集団での活動の感染症対策が必要だと判断したため、専門家による運動教室の開催ができなかった。調査3の中で活動量計を活用した1名については、活動量計を装着した2カ月間は活動量が数字で見えることでウォーキングに取り組む意欲向上につながっている様子がみられた。しかしその後は慣れたためか活動量の変化に関心が向かなくなり装着をしなくなった。活動量計の値が励みになるよう支援者や家族が長期的に肯定的関わりをする必要性が示唆された。
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