研究課題/領域番号 |
17K12367
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
山本 八千代 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10295149)
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研究分担者 |
竹元 仁美 東京純心大学, 看護学部, 教授 (10310913)
松原 三智子 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (20304115)
須藤 桃代 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (40514906) [辞退]
泉澤 真紀 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (50468310)
笹尾 あゆみ 北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (50722005)
馬場 みちえ 福岡大学, 医学部, 准教授 (60320248)
秋鹿 都子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (90342279)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 子ども虐待 / 切れ目ない支援 / 助産師のケア能力 / 市町村母子保健 |
研究実績の概要 |
今日多くの市町村で母子保健行政事業に助産師が携わっていると思われるが、その数や期待される役割等については明らかにされていない。また近年設立されている、子育て世代包括支援センターにおける助産師の業務状況なども不明であり、市町村の母子保健行政の中で、助産師に期待する役割等を明らかにすることを目的とし2020年2月3日~29日に調査を実施した。対象者はH都道府県内の市町村役場の母子保健行政を担当する部署の責任者もしくは代理者に郵送による自記式質問紙調査でを実施した。調査内容は、対象者の年齢、性別、子ども・子育て関連の業務従事年数、所持資格、母子保健行政従事年数、虐待未然防止に向けた、助産師の起用状況及び助産師に期待する能力についての認識等である。その結果行政の中で市町村の助産師がかかわる内容について、「課題の少ない妊婦や家族の相談にかかわる技術」「支援を要する家族を発見する技術」「未熟であったり、課題を抱える家族や、支援を要する家族とコミュニケーションをとる技術」「メンタルヘルス問題のある親の育てにくさに寄り添う技術」の4項目は「ほぼ十分である」、「まあまあある」との回答が多かった。しかし一方、「少し不足している」、「とても不足していると」の回答が多かった項目は「助産師が日頃から地域の中に入り、地域の人々とかかわる力」、「多職種・他部門との連携や調整する力」であった。助産師教育ではこれらの点を検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
市町村役場の母子保健行政担当者に、虐待未然防止に向けた、助産師の起用状況及び助産師に期待する能力についての認識等を明らかにしたが、助産師の対応能力についての調査が実施されていない。
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今後の研究の推進方策 |
今日多くの市町村で母子保健行政事業に助産師が携わっていると思われるが、助産師が実際どういう役割を果たしているかは不明で、助産師が虐待に対応する能力や意欲も不明であるため、今後は助産師に対し調査を実施する。調査内容は、対象者の年齢、性別、子ども・子育て関連の業務従事年数、所持資格、虐待未然防止に向けた、助産技術の状況、問題認識、意欲等である。
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次年度使用額が生じた理由 |
助産師の有資格者に対し郵送調査を実施する。
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