研究課題/領域番号 |
17K12372
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
井出 由美 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (80644591)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | NICU / Transition / 新人看護師 / 現任教育 / 実装研究 / 教育プログラム / 新人看護職員研修ガイドライン / 移行支援 |
研究実績の概要 |
2020年度は、2019年度に学会発表した研究成果について、論文化に向けた執筆作業を進めた。また、2019年度に実施した「NICUの新人看護師へのTransition支援プログラム(TSP@NICU)に関する実装研究」の学会発表(第40回日本看護科学学会学術集会)を行い、「NICUの新人看護師が1年間で獲得を期待される看護技術と到達目標に関する合意形成」の学会発表(第30回日本新生児看護学会学術集会)の準備を行った。 さらに、引き続きTSP@NICUの実装を行い、データを蓄積し、プログラムおよび実装方略の精錬に向けた示唆を得るための分析を継続している。他施設での実装および複数施設での実装には、単一施設での実装方略では十分ではないと考えらる。そのため、第30回日本新生児看護学会学術集会におけるテーマセッション「NICUにおける新人看護師教育を充実させよう!~Transition支援プログラムの普及と実装を目指して~」を企画し、幅広くTSP@NICUを紹介するとともに、他の施設で取り入れる際に障壁となることやそれらを解決するための方略等について、ディスカッションを行い、普及に向けた示唆を得るための準備を進めている。 また、NICU看護における中心的な学会である日本新生児看護学会における研究成果の発信は、今後、研究を発展させていくために有意義であるとともに、このテーマセッションで得られる示唆は、貴重な情報となり得るものと考える。さらにテーマセッションの企画を通じて、新たな共同研究者となり得るメンバーとの交流機会を得ることにもつながっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年7月に開催予定であった第30回日本新生児看護学会学術集会において、本研究において開発したプログラムの普及を目指すべくテーマセッション「NICUにおける新人看護師の教育を充実させよう~Transition支援プログラムの普及と実装を目指して~」を企画していた。しかし、新型コロナウィルス感染症の影響により学術集会が、2021年5月Web開催に延期変更となったため、普及に向けた示唆を得るに至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を2021年度まで延期し、予定していたテーマセッションを2021年5月に開催予定である。様々な施設でのプログラムの活用に向けた実装戦略を見出し、それらを検証するさらなる研究として発展させていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響により、研究活動の制限および参加を予定していた学術集会の中止・延期、Web開催への変更等が生じた。出張旅費による支出が減った。
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